ファティ・アキン
ドイツ・ハンブルクで、トルコからの移民の両親のもとに生まれる。俳優志望から監督の道へ転じ、ハンブルク造形芸術大学へ進学。1998年、長編監督デビュー作映画「Kurz und schmerzlos(原題)」でロカルノ映画祭銅豹賞など高い評価を得る。「愛より強く」(04)で第54回ベルリン国際映画祭金熊賞、「そして、私たちは愛に帰る」(07)で第60回カンヌ国際映画祭最優秀脚本賞、「ソウル・キッチン」(09)で第66回ベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞し、30代で世界3大映画祭の主要な賞を受賞する。ドキュメンタリー映画にも定評があり、トルコを題材にした「クロッシング・ザ・ブリッジ サウンド・オブ・イスタンブール」(05)、「トラブゾン狂騒曲 小さな村の大きなゴミ騒動」(12)などを発表している。その他の監督作に、「消えた声が、その名を呼ぶ」(14)、「50年後のボクたちは」(16)、「イン・ザ・フェイド(英題)」(17)など。