アナ・ウィンター
英ロンドンで上流階級の家庭に生まれる。1970年から英ファッション誌「Harpers & Queen」の編集に携わり、76年から姉妹誌「ハーパーズ バザー」のファッション・エディターとしてニューヨークを拠点に活動。83年にアメリカ版「VOGUE」のクリエイティブ・ディレクターに抜てきされ、88年から同誌のチーフエディターとなる。
マンハッタンのファッション業界の中心で活躍しながらもその生活スタイルを崩さないことで知られ、2009年にはその素顔を追ったドキュメンタリー映画「ファッションが教えてくれること」も公開された。「アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者」(17)や「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」(23)など、ファッションの世界をひも解くドキュメンタリーにも代表的な証言者として登場する。
そのジャーナリズムとファッション業界への貢献が讃えられ、08年には大英帝国勲章を受章、芸術振興やエイズ撲滅の社会運動にも携わり続けている。