ユン・ヨジョン
韓国の国民的女優。京畿道開城府(現・北朝鮮開城市)に生まれる。1966年に民放TV局TBCのタレントとして活動を始め、「火女」(71)で映画デビューするも、翌72年歌手チョ・ヨンナムとの結婚と渡米を機に引退。85年の離婚後に復帰し、イム・サンス監督の「浮気な家族」(03)をはじめ韓国の映画やドラマに多数出演する。カンヌ国際映画祭に出品されたイム・サンス監督の官能サスペンス「ハウスメイド」(10)で国際的な注目を集め、同監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」(12)やウォシャウスキー姉妹製作のTVシリーズ「センス8」(15〜17)などに出演。以降、主演作「バッカス・レディ」(16)や「それだけが、僕の世界」(18)、日本人作家・曽根圭介の小説を韓国で映画化した「藁にもすがる獣たち」(20)などで活躍。リー・アイザック・チョン監督作「ミナリ」では、アメリカに渡った韓国人一家の祖母役を演じ、第93回アカデミー助演女優賞を受賞。韓国人俳優で初めてオスカー像を手にする快挙となった。