メアリー・ハロン
カナダのオンタリオ州出身で、両親は俳優。幼少期はトロントとロサンゼルスを行き来し、13歳で渡英、オックスフォード大学で英語学を学ぶ。卒業後はニューヨークで70年代パンクシーンに飛びこみ、音楽ライターとして出発。批評家としてドラマ批評や音楽批評を雑誌に寄稿するようになり、80年代後半からBBCのドキュメンタリー映画制作に監督、脚本として参加する。1968年に起きたアンディ・ウォーホル狙撃事件の犯人バレリー・ソラナスの半生を描いた「I SHOT ANDY WARHOL」(96)で長編劇映画監督デビュー。同作は第49回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品された。以降、「アメリカン・サイコ」(00)や「ベティ・ペイジ」(06)などの監督作で注目を集め、「モスダイアリー」(11)や「チャーリー・セズ マンソンの女たち」(18)などさまざまなジャンルの映画を手がける。近年の監督作に「ウェルカム トゥ ダリ」(22)など。