野際陽子
立教大学卒業後の1958年、NHKにアナウンサーとして入局し、60年から「おはようみなさん」の司会を務める。フリーアナウンサーに転向後、63年のTVドラマ「悲の器」で女優デビュー。「風の武士」(64)で映画に初出演した。その後はTVドラマと映画を両輪に、様々なジャンルの作品でバイプレーヤーとして活躍。TVでは千葉真一主演「キイハンター」(68~73)のヒロイン役で同作の大ヒットを支え、「ずっとあなたが好きだった」(92)の姑役では「冬彦さん」現象を巻きおこした。00年に放送開始の深夜ドラマ「トリック」シリーズでは仲間由紀恵演じるヒロインの母を演じ、劇場版「トリック劇場版 ラストステージ」(13)まで全作に出演。そのほか、映画出演作に「必殺仕掛人」(73)、「スーパーの女」(96)、「ジェネラル・ルージュの凱旋」(09)などがある。私生活では73年に千葉真一と結婚したが、94年に離婚。娘の真瀬樹里も女優になった。17年、81歳で肺がんにより死去。没後に公開の深川栄洋監督作「いつまた、君と 何日君再来(ホーリージュンザイライ)」(17)が遺作となった。