ノーラ・エフロン
米ニューヨーク出身で、ともに映画や舞台の脚本家チームに所属していた両親のもと育つ。マサチューセッツ州ウェルズリー大学で学び、1970年代から作家として活躍。強かな女性像を描いて人気を博し、アリス・アーレンと共同で初めて長編映画脚本を手がけた「シルクウッド」(83)でアカデミー脚本賞に初ノミネートされ、「恋人たちの予感」(89)でも同賞の候補となる。妹のデリア・エフロンと共同執筆した「ディス・イズ・マイ・ライフ」(92)で監督デビューを果たし、続く監督・脚本作「めぐり逢えたら」(93)でオスカー脚本賞の3度目の候補となった。以降の監督・脚本作に「ユー・ガット・メール」(98)、「電話で抱きしめて」(00)、「奥さまは魔女」(05)など。私生活では2度の結婚と破局の後に「グッドフェローズ」などの脚本家ニコラス・ピレッジと結婚、生涯をともにした。 12年、肺炎のため逝去。「ジュリー&ジュリア」(09)が遺作となった。