凪良ゆう : ウィキペディア(Wikipedia)

凪良 ゆう(なぎら ゆう、1973年1月25日凪良ゆうの一覧 - ブックライブ - )は、日本の小説家。滋賀県大津市出身、京都府京都市在住。

経歴

2007年、自身初めての著書となる『花嫁はマリッジブルー』が出版され、本格的にデビュー。以降、精力的にBLジャンルで作品を発表。

2017年4月、自身初となる文芸書『神様のビオトープ』を講談社タイガから発売。しかし、発売当初はなかなか売れなかった、とインタビューなどで語っている。発売から2年が経ち、2019年より紀伊國屋書店梅田本店の書店員と講談社の編集者により、同店で『神さまのビオトープ』のフェアが行われる。当初の重版部数は数百部だったという。その後、同書は重版を重ね、現在累計10万部を突破している。

2019年『流浪の月』を東京創元社より刊行し、2020年、『流浪の月』で第17回本屋大賞を受賞。同タイミングで、新型コロナウィルスによる初めての緊急事態宣言が発出され、本屋大賞の贈呈式は中止となり、翌日より多くの書店が臨時休業に入ってしまった。

同書は2022年に劇場映画が公開される。

同年に刊行した『わたしの美しい庭』で山田風太郎賞候補。2020年に発売した『滅びの前のシャングリラ』で2年連続の本屋大賞ノミネートを果たす。

2022年に刊行した『汝、星のごとく』にて2023年、第20回本屋大賞と第10回高校生直木賞を受賞。発行部数は40万部を突破する。

『汝、星のごとく』は2019年より打ち合わせを重ね、発売後には『流浪の月』のお礼参りを含めて全国の書店を回ったという。

2024年に刊行した『汝、星のごとく』の続編となる『星を編む』も本屋大賞ノミネートを果たす。2024年時点で『汝、星のごとく』および『星を編む』はシリーズ累計70万部となっている。

受賞・候補歴

  • 2019年 - 『流浪の月』で第17回キノベス!第7位。
  • 2020年 - 『流浪の月』で第41回吉川英治文学新人賞候補、第17回本屋大賞受賞。
  •  〃  『わたしの美しい庭』で第11回山田風太郎賞候補。
  • 2021年 - 『滅びの前のシャングリラ』キノベス!2021 第1位。第18回本屋大賞ノミネート
  • 2022年 - 『汝、星のごとく』で第168回直木三十五賞候補。 2022王様のブランチBOOK大賞受賞。
  • 2023年 - 『汝、星のごとく』で第20回本屋大賞受賞、第10回高校生直木賞受賞、キノベス!第一位。第44回吉川英治文学新人賞候補。
  • 2024年- 『星を編む』で第21回本屋大賞ノミネート

著作

恋愛前夜シリーズ

  • 恋愛前夜(2011年11月 キャラ文庫)
  • 求愛前夜 恋愛前夜2(2014年4月 キャラ文庫)

美しい彼シリーズ

  • 美しい彼(2014年12月 キャラ文庫)
  • 憎らしい彼 美しい彼2(2016年12月 キャラ文庫)
  • 悩ましい彼 美しい彼3(2019年7月 キャラ文庫)
  • interlude 美しい彼 番外編集(2021年9月 キャラ文庫)
  • 儘ならない彼 美しい彼4(2024年10月 キャラ文庫)

周と西門シリーズ

  • 闇を呼ぶ声 -周と西門-(2017年1月 プラチナ文庫)
  • 満願成就 -周と西門-(2018年9月 プラチナ文庫)

その他

  • 花嫁はマリッジブルー(2007年11月 白泉社花丸文庫)
  • 恋愛犯 Love holic(2008年5月 白泉社花丸文庫black)
  • 花嫁は今夜もブルー(2008年9月 白泉社花丸文庫)
  • 初恋姫(2009年2月 白泉社花丸文庫)
  • 未完成(2009年4月 白泉社花丸文庫 / 2014年1月 プラチナ文庫)
  • 夜明けには優しいキスを(2009年7月 白泉社花丸文庫 / 2014年2月 プラチナ文庫)
  • 全ての恋は病から(2010年3月 白泉社花丸文庫)
  • 落花流水(2010年4月 SHYノベルス)
  • 散る散る、満ちる(2010年7月 ショコラノベルス / 2012年2月 CHOCOLAT BUNKO)
  • 叶わない、恋をしている(2010年11月 SHYノベルス / 2015年4月 SHY文庫)
  • 真夜中クロニクル(2011年4月 大誠社リリ文庫 / 2017年10月 プラチナ文庫)
  • 積木の恋(2011年10月 プラチナ文庫)
  • もったいない!(2011年12月 角川ルビー文庫)
  • うすくれないのお伽話(2012年4月 白泉社花丸文庫)
  • まばたきを三回(2012年5月 CHOCOLAT BUNKO)
  • 天涯行き(2012年6月 キャラ文庫)
  • お菓子の家 〜un petit nid〜(2012年9月 プラチナ文庫)
  • 恋をするということ(2012年12月 幻冬舎ルチル文庫)
  • きみが好きだった(2013年2月 徳間書店)
  • あいのはなし(2013年9月 CHOCOLAT BUNKO)
  • 雨降りvega(2013年12月 幻冬舎ルチル文庫)
  • おやすみなさい、また明日(2014年1月 キャラ文庫)
  • 365+1(2014年7月 プラチナ文庫)
  • それはおまえが童貞だからです(2014年10月 幻冬舎ルチル文庫)
  • 愛しのいばら姫(2014年12月 プラチナ文庫)
  • ショートケーキの苺にはさわらないで(2015年2月 CHOCOLAT BUNKO)
  • ここで待ってる(2015年7月 キャラ文庫)
  • ニアリーイコール(2015年8月 新書館ディアプラス文庫)
  • 累る -kasaneru-(2015年10月 プラチナ文庫)
  • 初恋の嵐(2015年11月 キャラ文庫)
  • 愛しのニコール(2016年4月 CHOCOLAT BUNKO)
  • 薔薇色じゃない(2016年6月 幻冬舎コミックス)
  • 神さまのビオトープ(2017年4月 講談社タイガ)
  • 天水桃綺譚(2017年5月 プラチナ文庫)
  • 2119 9 29(2017年7月 ショコラ文庫)
  • セキュリティ・ブランケット(2017年12月 - 2018年1月 キャラ文庫 上下巻)
  • すみれ荘ファミリア(2018年7月 富士見L文庫)
  • きみが好きだった(2018年12月 キャラ文庫)
  • 流浪の月(2019年8月 東京創元社 / 2022年2月 創元文芸文庫)
  • わたしの美しい庭(2019年12月 ポプラ社 / 2021年12月 ポプラ文庫)
  • 滅びの前のシャングリラ(2020年10月 中央公論新社)
  • 汝、星のごとく(2022年8月14日 講談社)
  • 星を編む(2023年11月8日 講談社)

単行本未収録

小説
  • 恋するエゴイスト(「小説花丸」2006年冬号/2014年6月 白泉社【電子書籍】)
  • Fool For You 「恋愛前夜」番外編(2014年11月 徳間書店【電子書籍】)
  • そろそろ、どうですか 「初恋の嵐」番外編(2018年2月 徳間書店【電子書籍】)
  • ミステイク(「小説キャラ」2020年1月号)
  • 表面張力(「小説現代」2021年2月号)→すみれ荘ファミリア(2021年5月14日 講談社タイガ)に収録
エッセイなど
  • ○活(「小説すばる」2020年5月号)
  • 覗き込んでみた、わたしの世界(「別冊文藝春秋」2020年9月号)
  • 福を呼び込む私の"おまもり習慣"(「婦人公論」2021年1月26日号)

メディア出演

  • タイプライターズ〜物書きの世界〜(2021年9月25日、フジテレビ) - 町田そのこと共にゲスト出演
  • META TAXI  #16  | Aマッソ 加納愛子 × 凪良ゆう(2024年1月26日、YouTube)
  • Mr.サンデー(2024年3月3日、フジテレビ) - ゲストコメンテーター出演

関連項目

  • 日本の小説家一覧
  • ボーイズラブ小説家一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/26 15:52 UTC (変更履歴
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