佳山明

出生時に37秒間呼吸ができなかったために、身体の自由が効かなくなってしまった女性の自己発見と成長を描いた「37セカンズ」（19）の主演で映画デビューする。自身も生まれた時に数秒間呼吸が止まったことによる脳性麻痺を抱え、日本福祉大学社会福祉学部を卒業して社会福祉士として活動していた。「37セカンズ」を手がけたHIKARI監督が「健常者の俳優が障害者役を演じる作品を作っても意味がない」と、身体に障害を持つ女性たちを一般公募したところに応募。約100人の中から主演に抜てきされ、同作は第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で観客賞とCICAEアートシネマ賞を受賞するなど、世界の映画祭で話題となった。