小林薫
唐十郎主宰の「状況劇団」で根津甚八と並ぶ看板俳優として活躍していたが、10年間在籍したのちに退団。77年に「はなれ瞽女おりん」で映画デビューし、「ふぞろいの林檎たち」シリーズ(83、85)などのTVドラマにも多数出演する。森田芳光監督の「それから」と神代辰巳加奈徳の「恋文」(ともに85)で日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。99年の「秘密」ではアカデミー賞の優秀主演男優賞、07年の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で同最優秀助演男優賞を再び受賞した。そのほかにも、TVドラマ「ナニワ金融道」シリーズ(96~05)、「Dr.コトー診療所」シリーズ(03~06)、映画「歓喜の歌」(07)、「舟を編む」(13)などで活躍。テレビ東京系のドキュメンタリー「美の巨人たち」では、00年の放送開始からナレーションを務めている。安倍夜郎のコミックが原作の「深夜食堂」では、ドラマ版(09~)に続き劇場版(15、16)でも主演を務める。