ロリー・キニア
英ロンドン出身。父は俳優のロイ・キニア、母は女優のカーメル・クライアン。オックスフォード大学ベリオール・カレッジで英文学を専攻し、ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマティック・アート(LAMDA)で演技を学ぶ。2008年、「007」シリーズの22作目「慰めの報酬」のビル・タナー役で映画デビューを果たし、続く「スカイフォール」(12)、「スペクター」(15)でも同役を演じる。12年の「ブロークン」(日本劇場未公開)で英インディペンデント・フィルム・アワードの最優秀助演男優賞を受賞した他、「カムバック!」や「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」(ともに14)に出演。演劇でも、10年の「ハムレット」と「尺には尺を」の2作品でイブニング・スタンダード賞の最優秀主演男優賞を受賞し、13年の「オセロ」(13)では共演者のエイドリアン・レスターとともに同賞を分け合っただけでなく、ローレンス・オリビエ賞も受賞。TVドラマでは、米SHOWTIMEのホラー「ペニー・ドレッドフル ~ナイトメア 血塗られた秘密~」(14~)にメインキャストのひとりとして出演する他、J・K・ローリングのベストセラー小説を英BBCでミニシリーズ化した「The Casual Vacancy(原題)」(15)で主要キャラクターのバリー・フェアブラザーを演じた。