エマニュエル・ベアール
南仏の村ガッサン出身で、父は歌手で詩人のガイ・バート。13歳のときロミー・シュナイダーに憧れたのがきっかけで女優を志す。10代の頃にカナダのケベックで4年間過ごした後、帰国して演技を学び、TVドラマ「Raison perdue」(84)でデビュー。デビッド・ハミルトン監督の「青い性/処女喪失」(83)がスクリーンデビュー作となる。
「愛と宿命の泉」(86)でフランス国内の注目を集め、「天使とデート」(87)で5000人の候補者の中から主演に選ばれてハリウッドに進出。ジャック・リベット監督の問題作「美しき諍い女」(91)の体当たりの演技で、その名を世界に知らしめた。以降、「愛を弾く女」(92)やフランソワ・オゾン監督作「8人の女たち」(02)などのフランス映画を中心に活躍。「優しく愛して」(85)で共演したダニエル・オートゥイユと93年に結婚し一児をもうけるも、95年に離婚している。