榎本憲男 : ウィキペディア(Wikipedia)
榎本 憲男(えのもと のりお、1959年 - )は、日本の映画監督、脚本家、映画プロデューサー、小説家、シナリオアナリスト、元劇場支配人であるNorio Enomoto、インターネット・ムービー・データベース , 2011年7月30日閲覧。榎本憲男 EN、日本映画データベース、2011年7月30日閲覧。榎本憲男、キネマ旬報映画データベース、2011年7月30日閲覧。榎本憲男、allcinema ONLINE、2011年7月30日閲覧。脚本・監督 : 榎本憲男、『見えないほどの遠くの空を』公式ウェブサイト、2011年7月30日閲覧。榎本憲男、ENBUゼミナール、2011年7月30日閲覧。。脚本家としてのペンネームにEN(イー・エヌ)がある。ENBUゼミナール映画監督コース講師(講座「脚本入門」)。株式会社CRG(クリエイティブ・ガーディアン)所属。
人物・来歴
1959年(昭和34年)、和歌山県に生まれる榎本憲男『見えないほどの遠くの空を』、小学館(小学館文庫)、2011年3月4日、カバー表2著者紹介。。和歌山県立田辺高等学校、青山学院大学卒業後、西友に入社ヤマタネクリエイターズ。
1987年(昭和62年)、銀座テアトル西友(現在の銀座テアトルシネマ)のオープンを手がけ、1988年(昭和63年)、同劇場支配人に就任する。同劇場を経営する東京テアトルの各劇場に勤務のかたわら、脚本を独学で学び、1991年(平成3年)、日本アート・シアター・ギルドの名を冠した脚本賞に応募、ATG脚本賞特別奨励賞を受賞する。その後、脚本家の荒井晴彦に師事する。
1995年(平成7年)、テアトル新宿支配人に就任する。1997年(平成9年)に公開された映画『身も心も』(監督荒井晴彦)で映画プロデューサーとしてデビュー、1998年(平成10年)、同社の番組編成に異動、その後、組織上でもプロデューサーとなる。2004年(平成16年)には、小松隆志監督の『ワイルド・フラワーズ』や筒井武文監督の『オーバードライヴ』をプロデューサーとして手がけ、かつそれらの作品にEN名義でオリジナル脚本を提供し、脚本家としてもデビューする。ENBUゼミナール映画監督コース講師に就任、脚本についての教鞭をとる榎本憲男、ENBUゼミナール、2022年11月28日閲覧。。
2010年(平成22年)、同社を退社、個人事務所ドゥールーを設立し、映画監督としてのデビュー作『見えないほどの遠くの空を』を製作開始、翌2011年(平成23年)、同作の配給を手がけた。同年、同作のノヴェライズを自ら執筆、同年3月4日に映画の公開に先駆けて小学館文庫から発売され、小説家としてもデビューした。2016年(平成28年)、『エアー2.0』で第18回大藪春彦賞候補となる。映画『カメラを止めるな!』(上田慎一郎監督)のシナリオ指導も行った。
フィルモグラフィ
インターネット・ムービー・データベース、日本映画データベース、キネマ旬報映画データベース、allcinema ONLINEに掲載された一覧である。
- 身も心も(荒井晴彦監督、1997年10月18日公開) - プロデューサー
- 修羅雪姫(佐藤信介監督、2001年12月15日公開) - 製作補
- 棒たおし!(前田哲監督、2003年3月21日公開) - プロデューサー
- 1980(ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督、2003年12月6日公開) - プロデューサー
- ワイルド・フラワーズ(小松隆志監督、2004年4月17日公開) - プロデューサー・原作・脚本(プロデューサー以外EN名義)
- オーバードライヴ(筒井武文監督、2004年10月2日公開) - プロデューサー・原作・脚本(プロデューサー以外EN名義)
- 犬猫(井口奈己監督、2004年12月4日公開) - プロデューサー
- ゴーストシャウト(塚本連平監督、2004年12月18日公開) - プロデューサー・原作・脚本・主題歌作詞(プロデューサー以外EN名義)
- アイランド タイムズ(深川栄洋監督、2006年) - 脚本(EN名義)
- さくらんぼ 母ときた道(張加貝監督、2007年) - プロデューサー
- 天国はまだ遠く(長澤雅彦監督、2008年11月8日公開) - 製作委員会
- 罪とか罰とか(ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督、2009年2月28日公開) - 企画
- すべては海になる(山田あかね監督、2009年) - プロデューサー
- 脇役物語(緒方篤監督、2010年) - 協力プロデューサー
- 歓待(深田晃司監督、2011年4月23日公開) - コ=エグゼクティブプロデューサー
- 見えないほどの遠くの空を(2011年6月11日公開) - 製作・監督・脚本
- 何かが壁を越えてくる(2012年10月21日公開) - プロデューサー・監督・脚本
- 琉球バトルロワイアル(岸本司監督、2013年11月2日公開) - 脚本
- 森のカフェ(2015年12月12日公開) - プロデューサー・監督・脚本
ビブリオグラフィ
国立国会図書館OPAC-NDL検索結果による一覧であるOPAC-NDL, 国立国会図書館、2022年11月28日閲覧。。
〈巡査長 真行寺弘道〉シリーズ
- 巡査長 真行寺弘道(中公文庫、2018年3月)
- ブルーロータス 巡査長 真行寺弘道(中公文庫、2018年9月)
- ワルキューレ 巡査長 真行寺弘道(中公文庫、2019年4月)
- エージェント 巡査長 真行寺弘道(中公文庫、2019年11月)
- インフォデミック 巡査長 真行寺弘道(中公文庫、2020年11月)
〈DASPA吉良大介〉シリーズ
- DASPA 吉良大介(小学館文庫、2020年7月)
- コールドウォー DASPA 吉良大介(小学館文庫、2021年1月)
〈相棒はJK〉シリーズ
- 相棒はJK(ハルキ文庫、2021年9月)
- テロリストにも愛を 相棒はJK(ハルキ文庫、2022年5月)
その他の小説
- ゴーストシャウト(佐々木充郭と共著、竹書房文庫、2004年12月) - EN名義
- 見えないほどの遠くの空を(小学館文庫、2011年3月)
- エアー2.0(小学館、2015年11月 / 小学館文庫、2016年10月)
- マネーの魔術師 ハッカー黒木の告白(中公文庫、2022年1月)
- 〈巡査長真行寺弘道〉〈DASPA吉良大介〉シリーズに登場する黒木を主人公としたスピンオフ小説。
- アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿(幻冬舎文庫、2022年10月)
- サイケデリック・マウンテン(早川書房、2023年5月)
- エアー3.0(小学館、2024年9月)
- 『エアー2.0』の続編
註
参考文献
- 榎本憲男『見えないほどの遠くの空を』、小学館(小学館文庫)、2011年3月4日
関連事項
- 東京テアトル
- シナリオアナライズ ([[:en:Scenario analysis]])
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/02 07:34 UTC (変更履歴)
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