ニューヨーク生まれで、7人きょうだいの三男(第4子)。舞台俳優で元子役の父を持ち、兄のマコーレー・カルキン主演作「ホーム・アローン」(90)で主人公のいとこ役を演じて俳優デビューを果たす。
「花嫁のパパ」(92)で主人公の息子役を、「マイ・フレンド・メモリー」(98)でも重要な役どころを務め、以降は「サイダーハウス・ルール」や「ミュージック・オブ・ハート」(ともに99)などの話題作に出演。
主演作「17歳の処方箋」(02)の演技でゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞にノミネートされ、「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」 (10)などを経て、TVシリーズ「メディア王 華麗なる一族」(18~23)では主人公一族の三男を演じ、23年度のエミー賞主演男優賞を受賞した。
俳優ジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演を兼ねたロードムービー「リアル・ペイン 心の旅」(24)では、主人公とともにポーランドを旅するいとこ役を務める。
米マサチューセッツ州ボストン出身。父親は連邦主席検察官、母親は元高校教師、祖父が建築家という名家に育つ。高校から演劇を始め、イェール大学を卒業後ニューヨークに移り、演劇活動を本格的に開始。1996年、リチャード・ギア主演の「真実の行方」で映画デビューすると、いきなりアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞では映画部門の最優秀助演男優賞を受賞。その後、ミロス・フォアマン監督の「ラリー・フリント」(96)などを経て、「アメリカン・ヒストリーX」(98)でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。翌99年に主演した「ファイト・クラブ」は大きな話題を呼び、01年に「僕たちのアナ・バナナ」で監督業にも進出。以降、「25時」「レッド・ドラゴン」(ともに02)などに出演し、マーベル・コミックの人気キャラクターを実写映画化した「インクレディブル・ハルク」(08)では主演を務めた。近年では、ウェス・アンダーソン監督の「ムーンライズ・キングダム」(12)と「グランド・ブダペスト・ホテル」(14)に2作連続で出演。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(14)で、再びアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
英イングランド東部ケンブリッジシャー生まれ。3歳のときに家族でオーストラリアに移住。10代で演劇を始め、オーストラリアのソープオペラ「Neighbours(原題)」(86~89)でアイドル的人気を博す。1990年に映画デビューし、「プリシラ」(94)のドラァグクイーン役で注目を集める。97年、名作「L.A.コンフィデンシャル」でハリウッドデビューを果たし、クリストファー・ノーラン監督作「メメント」(00)では主演を務める。その後は、「ハート・ロッカー」(08)や「英国王のスピーチ」(10)などのオスカー受賞作で重要な役を演じ、SF大作「プロメテウス」(12)や「アイアンマン3」(13)などでも活躍。一方で、ジョン・ヒルコートやデビッド・ミショッドといったオーストラリア出身の監督ともたびたびコラボし、豪TVドラマ「不良探偵ジャック・アイリッシュ」シリーズ(12~16)は、TV映画3本に連ドラ版も制作された。近年の出演作「ブリムストーン」(16)、「ロスト・エモーション」(17)など。
米マサチューセッツ州ボストン出身。イエール大学で英語学を、英ロンドンの王立演劇学校で演劇を学ぶ。2008年に俳優としてブロードウェイデビューを果たし、同年、映画にも初出演する。当初はなかなか良作に恵まれなかったが、人気TVシリーズ「グッド・ワイフ」(11~13)の弁護士マット・ベッカー役で注目を集め、「リンカーン」や「ゼロ・ダーク・サーティ」(ともに12)といった話題作に参加。「ジャッジ 裁かれる判事」「グローリー 明日への行進」(ともに14)など社会問題を扱う作品群で力量を発揮し、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(15)や「デトロイト」「モリーズ・ゲーム」(ともに17)と着実にキャリアを積む。20年にはアカデミー賞候補作「シカゴ7裁判」で主要キャストを務めたほか、マシュー・マコノヒー主演、ガイ・リッチー監督作「ジェントルメン」にも出演している。
米カリフォルニア州サンフランシスコ出身。子どもの頃からバレエやモダンダンスを習い、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツでダンスの学士号を取得する傍ら、同校で演技も学ぶ。卒業後もロサンゼルスの演劇学校ビバリーヒルズ・プレイハウスなどで演技の稽古を重ね、2012年のTV映画「私が愛したヘミングウェイ」で俳優デビュー。
短編映画やTVドラマのゲスト出演を経て、TVシリーズ「シカゴ・ジャスティス」(17)やシットコム「Splitting Up Together」(18~19)などでレギュラーキャストを務める。トム・クルーズ主演の世界的大ヒット作「トップガン マーヴェリック」(22)で女性パイロットのフェニックス役を演じ、注目を集めた。
幼い頃からクルーズ船の余興やスポーツイベントで歌唱し、09年、15歳でブロードウェイミュージカル「13」で初舞台を踏む。ティーン向けシットコム「ビクトリアス」(10~13)のキャット役でブレイクし、同キャラクターを主人公にした「サム&キャット」(13~)に主演する。女優として活躍する一方で歌手としても活動を開始。13年にリリースしたファーストアルバム「ユアーズ・トゥルーリー」は、ビルボードで全米初登場1位を記録し、アメリカン・ミュージック・アワードの最優秀新人賞も受賞。その卓抜した歌唱力から“ネクスト・マライア(・キャリー)”として注目を浴びる。14年のシングル「プロブレム feat. イギー・アゼリア」も世界的な大ヒットを記録している。
父親と、俳優の叔父の勧めで女優を目指し、11歳の時に芸能活動をスタート。2006年、オックスフォード大学を卒業する。08年に長編映画デビューを果たし、11年の「今日、キミに会えたら」(日本劇場未公開)の演技でサンダンス映画祭の特別審査員賞を受賞した。その後、レイフ・ファインズ監督作「エレン・ターナン ディケンズに愛された女」(13・日本劇場未公開)やアメコミ映画「アメイジング・スパイダーマン2」(14)などを経て、“車いすの物理学者”として知られるスティーブン・ホーキング博士の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」(14)でホーキング博士の元妻ジェーンを演じ、アカデミー主演女優賞にノミネートされた。同作を機にハリウッドでの注目が高まり、トム・ハンクス主演の人気シリーズ第3弾「インフェルノ」(16)のヒロインに抜てき。人気SF「スター・ウォーズ」シリーズの「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(16)では主人公ジン・アーソを演じる。
伊ローマ出身で、母は俳優のイングリッド・バーグマン、父はイタリアの巨匠監督ロベルト・ロッセリーニ。母が主演を務めたビンセント・ミネリ監督作「ザ・スター」(76)で映画に初出演し、1979年にアメリカ市民権を獲得する。同年、マーティン・スコセッシと結婚するも82年に離婚。
米映画「ホワイトナイツ 白夜」(85)のヒロイン役で注目を集め、デビッド・リンチ監督作「ブルーベルベット」(86)でインディペンデント・スピリット賞主演女優賞を受賞し、同監督の「ワイルド・アット・ハート」(90)にも出演する。デビッド・リンチとは前者への出演をきっかけに一時交際関係にあった。
そのほかの主な出演作に「永遠に美しく…」(92)、「不滅の恋 ベートーヴェン」(95)、「最高の人生をあなたと」(11)、「複製された男」(13)、「マルセル 靴をはいた小さな貝」(21・声の出演)、「墓泥棒と失われた女神」(23)など。
ドミニカ系アメリカ人の父とプエルトリコ人の母をもち、幼少期をニューヨークで過ごす。10歳のときドミニカ共和国へ移住、バレエなどのダンスを習う。17歳でニューヨークに戻り、劇団に所属して舞台俳優として出発。2000年、バレエの才能を買われて「センターステージ」で映画デビューを果たす。
「ドラムライン」(02)や「ターミナル」(04)を経て、2009年には人気SFをリブートした「スター・トレック」(09)とジェームズ・キャメロン監督の超大作「アバター」(09)という話題作に立て続けに出演し、大きな注目を集める。
「スター・トレック」シリーズの続編「イントゥ・ダークネス」(13)、「BEYOND」(16)、マーベル・シネマティック・ユニバースの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ(14、17、23)にも出演し、「アバター」13年ぶりの続編「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(22)でも再びネイティリ役を務めた。
Photo:Getty Images/ロイター/アフロ
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