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河瀨直美監督最新作「たしかにあった幻」永作博美、長谷川京子ら著名人のコメント入り特別予告を披露

2026年1月19日 08:00

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屋久島の大自然を捉えた新場面写真
屋久島の大自然を捉えた新場面写真
© CINÉFRANCE STUDIOS - KUMIE INC - TARANTULA - VIKTORIA PRODUCTIONS - PIO&CO - PROD LAB - MARIGNAN FILMS - 2025

河瀨直美監督の最新作「たしかにあった幻」が、いち早く映画を鑑賞した著名人から集まったコメントを披露した。併せて、永作博美長谷川京子アオイヤマダ、建築家の藤本壮介のコメント入り特別予告と、本作で重要な場所となる“神の島”と呼ばれる大自然に包まれた屋久島の新場面写真を公開した。

本作は、小児臓器移植実施施設を舞台に、命のともしびを照らす「愛」の物語。フランスからやってきたレシピエント移植コーディネーターのコリーが、脳死ドナーの家族や臓器提供を待つ少年少女とその家族と関わりながら、命の尊さと向き合う。同時に、突然失踪した恋人の行方を追うコリーの姿を通じて、愛と喪失、希望を描く。

フランスから来日したコリーは、日本における臓器移植への理解と移植手術の普及に尽力するが、西欧とは異なる死生観や倫理観の壁は厚く、医療現場の体制の改善や意識改革は困難で無力感や所在のなさに苛まれる。また、プライベートでも屋久島で知り合った迅(寛一郎)と同棲を始めるが、お互いが使う時間のズレからくるコミュニケーションの問題に心を痛めていた。そんななか、心臓疾患を抱えて入院していた少女・瞳の病状が急変し……。

画像2© CINÉFRANCE STUDIOS - KUMIE INC - TARANTULA - VIKTORIA PRODUCTIONS - PIO&CO - PROD LAB - MARIGNAN FILMS - 2025

主人公コリー役に「ファントム・スレッド」(17)「蜘蛛の巣を払う女」(18)のビッキー・クリープス。コリーが屋久島で出会う青年・迅役を寛一郎、最愛の息子を失っためぐみ役を尾野真千子、元捜査一課の刑事で現在は弁当屋として過ごす亮二役を北村一輝、ドナーとなる少年の父親役を永瀬正敏が演じるほか、実力派キャストが結集している。

河瀨監督の「朝が来る」に主演した永作博美は「誰かを想うことはやめられない。だからふわっとあたたかくなる瞬間に出会えるのだろう。人生とはたくさん笑って、笑わせることだと思った」と語り、同じく河瀨監督の「七夜侍」に主演した長谷川京子は「生と死、さらには今ここにいる意味を深く考えさせられました。生きている事、この世に存在しない事、どちらが幻なんだろう」と綴り、本作のテーマに感銘を受けたコメントを寄せた。

また、河瀨監督がテーマ事業プロデューサーとして参加した昨年の大阪・関西万博で、万博のシンボル「大屋根リング」の設計を担当した建築家の藤本壮介は、「映画を見終わったあと、自分のまわりの世界の音と囁きすべてが新鮮に聞こえてきた。日常の些細な音と響きが尊く感じられた。いのちは繋がっていく。その痛みと辛さと素晴らしさ」と、映画を絶賛した。

画像3© CINÉFRANCE STUDIOS - KUMIE INC - TARANTULA - VIKTORIA PRODUCTIONS - PIO&CO - PROD LAB - MARIGNAN FILMS - 2025

新場面写真で取り上げられた屋久島は、主人公のコリーが謎めいた青年・迅と出会い、壮大な自然の中で時間を共にし惹かれ合った重要な場所。河瀨監督の作品にとって「自然」は欠かせないが、屋久島の森については、憧れであり「王様みたいな存在」と監督は語っている。そんな屋久島の大自然を捉えた3枚の写真が披露された。

たしかにあった幻」は2月6日からテアトル新宿ほか全国公開。著名人のコメント全文は以下のとおり。


生と死の境界線が揺らいだ。
私の鼓動を感じた。
大地に波が打ちつけている。
心の中の時計を確かめながら、生きた証の火を焚いて、
私たちは私たちの道を旅している。
この映画が、「生きる」という今にも溶けてしまいそうな
なにかを私の中に埋めてくれました。
アオイヤマダ(パフォーミングアーティスト)

果たしてここまでリアルに、そして美しく、時に残酷なまでに、
日本の小児心臓移植の現状を描いた作品がかつてあっただろうか。
この作品が残すメッセージ、そして問題提起は大変重要である。
多くの子ども達とご家族が心臓移植を待っている現実は、
我々の住むこの日本で実際に起きている事だ。
この素晴らしい作品を一人でも多くの方に見て欲しい、
そして一緒に考えて欲しい。
今西洋介(小児科医・新生児科医)

「子どもの痛みは、神の最大の謎である」と
ドストエフスキーの言葉にもあるが、
このテーマに向き合うことは、とても大胆な選択だ。
幼少期の苦しみを扱うことは重く、私たち誰もが目を背けたくなる問題である。
本作は、母性や喪失をめぐる河瀨直美監督の
これまでのすべての作品と深くつながっている。
カルロ・シャトリアン(映画評論家/2025年東京国際映画祭 審査委員長)

河瀨直美が光を散りばめながら描く
「気配」と「余白」が好きだ。
生と死のあいだで様々な「愛」が静かに、
そして激しく紡がれる名作!
小山薫堂(放送作家)

大切な誰かがそこに在ること、
生きているということが幻でなく現実たらしめるのは、
そうであると信じる他者の思いの中に存在する。
人の繋がりと生と死と、人間が生きるうえで常に傍に在り続ける
壮大な答えの見つかりにくいテーマを、
ドキュメンタリーとフィクションの狭間で美しく力強く描かれた、
河瀨監督作品の真骨頂。
小雪(俳優)

皆さん素晴らしい。誰かを想うことはやめられない。
だからふわっとあたたかくなる瞬間に出会えるのだろう。
一瞬、力が抜けた少女の笑顔が素敵だった。
人生とはたくさん笑って、笑わせることだと思った。
永作博美(俳優)

喪失と再生の物語が静かに綴られていく。
詩情あふれる文学性の高い作風で知られる
河瀨直美監督が社会派のテーマに挑んだ意欲作。
中野信子(脳科学者)

生と死、さらには今ここにいる意味を深く考えさせられました。
生きている事、この世に存在しない事、どちらが幻なんだろう。
わたしは生きている事自体が幻なのではないか、と思う。
長谷川京子(俳優)

人の命はどこからきて、どこへいくのだろう。
その来し方行く末を、本作を通して知ったとき、
命という名のたしかな幻のせつなさを、
きっとあなたは知るだろう。
原田マハ(作家)

この映画を見終わったあと、
自分のまわりの世界の音と囁き
すべてが新鮮に聞こえてきた。
日常の些細な音と響きが尊く感じられた。
いのちは繋がっていく。
その痛みと辛さと素晴らしさ。
藤本壮介(建築家)

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