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パラマウントのワーナー買収提案、資金調達に変化 トランプ大統領の娘婿が撤退

2025年12月17日 17:30

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画像1写真:ロイター/アフロ

ドナルド・トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナーが率いる投資会社アフィニティ・パートナーズが、パラマウント・スカイダンスによるワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)買収提案から撤退したことが明らかになったと、米バラエティが報じている。

アフィニティ・パートナーズは、米ブルームバーグに対し声明で「このユニークなアメリカの資産の未来を確保しようと争う2社の強力な競合相手がいる中、アフィニティはもはやこの機会を追求しないことを決定した」と説明。「パラマウントの提案には強力な戦略的根拠があると引き続き信じている」と付け加えた。クシュナーはトランプ大統領の娘イバンカ・トランプの夫である。

デビッド・エリソン会長兼CEOが率いるパラマウントは現在、WBD全体に対して敵対的買収を仕掛けている。これは、NetflixがWBDとの間で、ワーナー・ブラザース・スタジオとHBO Maxを企業価値827億ドル(約12兆4000億円)で買収する契約を結んだ後の動きだ。

パラマウント・スカイダンスによるWBDへの1株30ドルの買収提案は、クシュナーのアフィニティ・パートナーズが支援していた。さらに、パラマウントの最新提案は、サウジアラビア、カタール、アブダビの政府系ファンドからも支援を受けている。WBD取締役会は以前、パラマウント側に対し、外国投資家が含まれることで米政府による国家安全保障審査が問題になるとの懸念を表明していた。

パラマウントは先週の米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、3つのアラブ系政府系ファンドとクシュナーのアフィニティが「議決権のない株式投資に関連する取締役会代表権を含む、すべてのガバナンス権を放棄することに合意した」と明らかにした。そして今回、アフィニティは買収提案から完全に撤退。また、以前は10億ドル(約1500億円)の出資を約束していた中国のインターネット企業テンセントも、WBD取締役会の外国所有権への懸念を受け、資金提供パートナーから外れている。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの取締役会は、パラマウントの最新提案を正式に検討しているが、1株30ドルの提案を拒否する見込みだ。その時点で、エリソン一族と残りの資金提供パートナーがより高い入札額を提示するのか、そしてもし提示した場合、Netflixが対抗提案を行うのかが注目される。

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