キース・ジャレットの伝説のライブを実現した18歳女性描く 音楽青春映画「1975年のケルン・コンサート」4月10日公開
2025年12月12日 14:00

天才ピアニスト、キース・ジャレットの伝説のライブ「ケルン・コンサート」開催の舞台裏を、当時18歳だった女性プロモーターを主人公にして描いた音楽青春映画「KÖLN 75」(原題)が、「1975年のケルン・コンサート」の邦題で4月10日から公開される。
ドイツ・ケルンに住む高校生ヴェラ・ブランデスは、音楽好きでナイト・クラビングも大好き。厳格な歯科医の父親への反抗心もあり、ふとしたきっかけで来独ミュージシャンのツアーをブッキングするバイトを始めることになる。仲間たちの協力を得ながら、持ち前のバイタリティを発揮して仕事が軌道に乗り始めた頃、ベルリンのジャズ・フェスティバルに出向いた彼女は、アメリカの天才ピアニスト キース・ジャレットの演奏を聴き、雷に打たれるほどの衝撃を受け、キースのケルン公演の開催を決意する。いくつもの困難を乗り越えて当日を迎えるが、キースの希望していたピアノではない違う種類のピアノが用意されており、キースは演奏を拒否。開演時間が迫りくる中、ヴェラは……。
“即興演奏の魔術師“と評され、不動の地位を確立している天才ピアニスト、キース・ジャレットが1975年1月24日にケルン歌劇場で行った演奏は、のちに「ケルン・コンサート」の名でライブアルバムがリリースされ400万枚以上のセールスを上げ、世界で最も売れたジャズ・ソロ・アルバムとして知られる大名盤となる。
だが、その伝説的ライブは、実は開幕直前まで予期せぬトラブルの連続で中止寸前。しかし18歳の女性プロモーターの機転と行動力、情熱で実現した、という知る人ぞ知るエピソードを史実に基づき映画化したのが本作だ。音楽ファンのみならず多くの映画ファンも魅了した音楽青春映画「シング・ストリート 未来へのうた」(2015)に連なるエンパワーメント・ムービーの傑作が誕生した。
© Wolfgang Ennenbach / One Two Films監督は、「THE TICKET」(2016・未)で高い評価を得た俊英イド・フルーク。主演にはテレビ「My Daughter Anne Frank」(2015・未)でアンネ・フランク役を演じ、ドイツの新世代俳優の一人として注目されているマラ・エムデが抜擢。キース・ジャレット役には、「ファースト・カウ」(2019)、「パスト ライブス 再会」(2023)、「セプテンバー5」(2024)等で存在感を増しているジョン・マガロが扮し、アーティステックで情熱的なキース像を誠実に再現。

なお当該アルバム「ケルン・コンサート」のリリース50周年を記念して、「ケルン・コンサート50周年記念限定盤2LP」が本日世界リリースされた。ユニバーサル ミュージック・ストア(https://store.universal-music.co.jp/products/7803132/)では、本作を対象期間に購入すると抽選で15名に“「ケルン・コンサート」オフィシャルTシャツ(ドイツ製)”をプレゼントするといった応募特典施策が組まれている。
映画は4月10日から新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次にて公開。
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