倍賞千恵子と木村拓哉がファンの前で突然ジャンケン! 勝ったのは?【「TOKYOタクシー」初日舞台挨拶】
2025年11月21日 16:36
原作は2022年に日本でも公開し、ヒットを記録したフランス映画「パリタクシー」。舞台を大都市・東京に移し、タクシー運転手の宇佐美浩二(木村)と、彼が東京の柴又から乗せた85歳の高野すみれ(倍賞)の偶然の出会いを通し、心を許し合いながら、人生の喜びを謳いあげるヒューマンドラマだ。

全国220館でのライブビューイングも行われた初日舞台挨拶。山田監督は「みんなが僕のことを気づかってくれた。老監督ですからね。この映画に良いところがあるとしたら、作品に関わってくれた人たちの思いの丈が、結晶して、皆さんに伝わったんじゃないかな」と感無量の面持ちを浮かべる。
続けて「1本目から同じ。つまり、どんな映画が出来上がったのか、自分では分からないんですよ」「ご覧になった皆さんが『笑った』『涙が出た』と言ってくれて、初めて評価が下される。いまは被告が判決を待つ気持ち」だと、心境を告白。客席から大きな拍手が起こると、「お世辞でも嬉しいです」と安どの表情だった。

倍賞は「山田さんとご一緒した『男はつらいよ』は柴又が終着地点で、今回は柴又門前が始まりなんですね。終わりと始まりが柴又にあった。それが一番印象に残っていて、生涯忘れられない思い出」だとしみじみ。「今年84歳になり、178本の映画に出演してきた」と振り返る倍賞は、「今日、新しいスタート地点に立ったという思い」だと初々しく語った。
一方、木村は「撮影が終わったとき、山田監督が僕らに『艶に恵まれた作品になったことを感謝します。ありがとう』という言葉をくださって。自分自身もいい現場に参加できたんだと実感した」と、こちらも思いは格別。「皆さんにとって、何度でも乗りたくなるタクシーになっていれば」とアピールした。

映画のテーマにちなんで「忘れられない思い出は?」と問われると、倍賞と木村が、トークの順番を決めるために、ファンを前に突然ジャンケンする瞬間も。勝負に負けた倍賞が口火を切り、松竹のスタジオで、初めて山田監督に挨拶した若き日の思い出を披露した。
さまざまな出会いを経たいま現在について「1日、1時間でもいま一緒に共有する時間を大切に生きていこうと。人間としてちゃんと生きて、(仕事は)ボチボチやっていこうと思う」と語ると、劇場は再び大きな拍手に包まれた。

ちなみに山田監督は、倍賞との初対面は「覚えていません(笑)」といい、「倍賞さんは松竹の輝ける全く新しいスター。監督にとっては『映画を撮るなら、この人で』という存在で、僕にとっては憧れの人だったということであります」といまも惚れ惚れ。「いい役者との出会いが、監督の運命を決める。今回もこれ以上言うことない役者さんに巡り合えた」と感謝していた。
倍賞と木村は、今年1月に都内で行われた製作発表会見を皮切りに、撮影からプロモーションまで「TOKYOタクシー」に“同乗”しながら、映画の公開初日まで走り抜けた。

倍賞「とても真面目で、全てを受け止めてくれる。バックミラーに映るのは、お兄ちゃん(笑)、つまり渥美清さんよりも大きな目で、その目に勇気づけられた。この人にだったら、全部言ってしまおうと。とにかく楽しい毎日を過ごさせてもらった」
木村「比べ物にならない経験値をお持ちの方ですが、どんな大変なときでも、最終的には物事や感情を全てホワッと笑顔で包み込んでくださった。その都度、心地よい魔法をかけていただいていた」
初日舞台挨拶には、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴が駆けつけ、ピンク色のテープカットで「TOKYOタクシー」の発車を祝っていた。
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