「人のセックスを笑うな」35mmフィルム上映が決定 原作者・山崎ナオコーラがコメント発表
2025年11月11日 17:00

永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾が共演した2008年の恋愛映画「人のセックスを笑うな」が、渋谷のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて、11月14日~20日の1週間限定で35mmフィルム上映されることが決定。この限定上映にあたって、第33回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞者でもある原作者・山崎ナオコーラのコメントが公開された。
本作は、山崎ナオコーラが第41回文藝賞を受賞した同名のデビュー小説を、「ニシノユキヒコの恋と冒険」「左手に気をつけろ」などで知られる井口奈己監督が映画化した08年公開作品。“19歳の美術学校生と39歳の講師の恋”を中心に、恋する切なさ、楽しさ、滑稽さを、丁寧に映し出した“冬の青春恋愛映画の傑作”と評価されている。
リトグラフを教える自由奔放な美術講師ユリを永作博美、そのユリに絵画モデルを頼まれ恋に落ちる学生みるめを松山ケンイチ、みるめに恋する学生えんちゃんに蒼井優、そのえんちゃんに密かに想いを寄せる堂本を忍成修吾が演じ、豪華俳優陣4人がそれぞれに光る見事なアンサンブルをみせる。さらに、鈴木清順作品など数々の名作で知られる木村威夫が担当した美術、スタイリストの橋本庸子が手掛けた衣装も大きな見どころだ。
山崎ナオコーラが寄せたコメントは次の通り。
【山崎ナオコーラ】
「作家としてデビューするからには、『恋愛小説』がいいよな」と、本当は恋愛が苦手なのに背伸びした私の小説が、素敵な普段着のような映像になって、ものすごく嬉しかったです。20年以上が経ちましたが、恋愛の日常は変わらないようです。
結局、恋愛って特別なものではなく、会えなくなっても続いていく、日常のことなんだと思います。