伝説の少年の儚くも力強い姿をとらえた場面写真を独占入手! 「白い馬」4K版が日本初公開
2025年10月15日 12:00

フランスの伝説的映画作家アルベール・ラモリスの代表作「赤い風船」と「白い馬」が、4Kデジタルリマスター版で11月14日からシネマート新宿ほかで全国順次公開される。映画.comでは、「白い馬」で鮮烈なデビューを飾ったアラン・エムリーの儚くも力強い姿をとらえた場面写真8点を独占入手した。
“映像詩人”と謳われながら、48歳という若さで死去したラモリス。1953年製作の「白い馬」は、南フランスのカマルグ地方を舞台に、野生の白い馬と漁師の少年の交流を描いた作品。牧童たちに囚われた“白いたてがみ”を持つ美しい馬に心を奪われた少年フォルコ(エムリー)は、ひそかに近づき、その手綱を握る。やがて少年と白い馬の間に芽生える絆が、静かに物語を導いていく。

舞台となるカマルグ地方は、独自の生態系を育む大湿地帯であり、約1万3千ヘクタールが国立自然保護地域に指定されている神秘の土地。雄大な自然の中を駆け抜ける馬と、それを追う少年たちの姿をとらえたスリリングな映像は圧巻だ。

4Kデジタル修復作業に携わったパスカル・ラモリス(「白い馬」にも出演)は、「黒から白まで、グレースケールのグラデーションを完璧に再現し、まるでネガの初版を見ているかのような均一で緻密な粒子感を実現するよう努めました。これにより、映像に時代を感じさせない、この映画の“時を超えた特質”が一層強調されています」とコメントを寄せた。

映像美とともに注目したいのは、少年フォルコを演じたエムリーの唯一無二の存在感。劇中ではフォルコ役を通して、少年時代特有の儚さと力強さを如何なく発揮しているが、この役を射止めたきっかけはオーディション。当時は乗馬経験がなかったため、撮影期間の6カ月間、学校へも馬で通うほど練習を重ねたと明かしている。


やがて18歳でパリに渡ったエムリーは、作家フランソワーズ・サガンらと親交を深め、1964年にはTVシリーズ「Les Indiens」に主演。その後は俳優業を離れ、ボヘミアンな生活を送りながら、パリ、ミラノ、アフリカなど各地を渡り歩いた。晩年は故郷の南仏に戻り、地元の名士として穏やかな日々を過ごし、2024年に永眠した。


「赤い風船 4K」「白い馬 4K」は11月14日からシネマート新宿ほかにて2本立て全国順次公開。「映像詩人アルベール・ラモリスの知られざる世界」と題し、「小さなロバ、ビム」「素晴らしい風船旅行」「フィフィ大空をゆく」の4Kデジタルリマスター版も同日より劇場公開される。
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