そこはまるで「トワイライト・ウォリアーズ」の世界 渋谷の屋台風レストラン「J仔酒場」に行ってみた
2025年10月3日 10:00

8月末にプレオープンするやいなや、SNSを中心に瞬く間に話題となった渋谷のレストラン「J仔酒場(ジェイボイサカバ)」。9月9日からグランドオープンとなった同店を訪れ、マーケティングディレクターを務めるケン・ロさんに話を聞いた。
同店の正式名称は「J仔酒場大排檔」。「J仔」は「ジェイジャイ」とも読み、「仔(ジャイ)」は広東語で「~くん」「~ちゃん」のような親しみを込めた表現で、「大排檔」は、香港の屋台スタイルの大衆食堂を意味するという。

同店最大の特徴は、「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」を手掛けた制作チームやエイジング職人が携わった店内装飾。店をオープンするにあたって、失われつつある70年代~80年代の香港ストリートカルチャーをそのまま渋谷に再現するのを目指したというだけあって、1階入り口から店舗のある地下1階に向かって階段を降りていくと、かつて見た香港映画の世界が目の前にパッと広がります。階段の壁には、ウォン・カーウァイ監督の「花様年華」や「2046」の撮影が行われた老舗ステーキハウス「金雀餐廳」にオマージュを捧げた壁紙や装飾物も飾られていて、映画を思い出す人もきっといるはず。


香港島の屋台をイメージしたという店内には、1:1スケールで精密に再現された古い映画館のチケット売り場や理髪店、雑貨店、手打ち麺の店、香港トラムを模したトイレ(床には線路も!)、主に香港や中国語圏で使われる紙皮石の床、そして映画「恋する惑星」の舞台にもなった香港のディープスポット、重慶大厦(チョンキンマンション)の入り口まで再現されており、まるで往年の香港にタイムスリップしたかのような感覚に。

ケンさんによると、香港名物の一つでもあったネオンサインは、安全性の問題やLEDの普及によってほぼ姿を消しており、また屋台の文化も新たな営業免許の発行停止などによって失われつつあるため、かつての香港が放っていた熱気とエネルギーをこのお店で再現したかったそうです。開店にかかった期間は約1年、空間の再現、内装、建築材等の輸送などにも相当なコストがかかったため、総工費は一般的な飲食店の数十倍に上ったとのこと。実際に店を訪れれば、細部までこだわられた内装をきっと実感してもらえるはずです。
座席数は40席。営業時間は15時から23時。お客さんの9割を日本人が占め、既に週に数回訪れる常連も出てきたそうで、一日平均250名から300名が店を訪れているとのこと。特に週末は開店から満席が続いており、筆者が訪れた平日の開店直後も次々にお客さんが訪れていました。


名物料理は、「トワイライト・ウォリアーズ」でもフィーチャーされたチャーシュー飯、アサリのトウチと唐辛子炒めなどで、他に春雨とホタテのニンニク蒸し、牛肉入り香港風焼きビーフン、豆腐の塩胡椒揚げ、あずき入り香港式ミルクアイスドリンク、香港式ミルクティー/レモンティーもオススメとのこと。なお、フォーシーズンホテル出身のシェフ2名を採用しており、料理のクオリティにもこだわっているそうです。
なお、時期は未定とのことでしたが、現在、1階に土産物店を開店準備中で、通りを挟んだ向かい側にはテイクアウト専門店の「J仔香港小食」もあります。「トワイライト・ウォリアーズ」にハマったファンの方は、渋谷を訪れた際に訪れてみてはいかがでしょうか。
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