ジェームズ・キャメロン監督「生成AIがアーティストに取って代わることはない」
2025年10月3日 21:00

OpenAIの「Sora 2」やグーグルの「Veo 3」など、テキストから高品質な動画を生成する生成AI技術の進化が映像業界に波紋を広げる中、「アバター」シリーズを手がけるジェームズ・キャメロン監督が、生成AIの限界と人間のアーティストの重要性について明確な見解を示した。
米Varietyのインタビューで、キャメロン監督は「生成AIは決してアーティストに取って代わることはない」と断言。その理由として、映画製作における「ストーリーテリングの魔法」の不可欠性を挙げた。
現在、12月公開予定のシリーズ第3弾「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」のVFX仕上げ作業を進めるキャメロン監督は、技術スタッフに対して常に「このショットで最も重要なことは何か? その物語上の目的は何か?」と問いかけているという。
「彼らは技術面では私よりもはるかに深く入り込み、有能です。だから私は、彼らにストーリーテリングの魔法を身につけてほしいのです」と説明。技術的な処理だけでなく、各ショットが物語にどう貢献するかという視点を持つよう促している。
その上で、キャメロン監督は生成AIについてこう語った。
「だからこそ、生成AIは決して彼らに取って代わることはないのです。我々にはアーティストが必要です。アーティストがプロセスをコントロールするのです」
こうした創造的な文化づくりは、制作現場に顕著な成果をもたらしている。キャメロン監督は「クリエイティブな文化がすべてのアーティストの間で非常に強固なので、ショットを確認する際も、最初のバージョンから『完成だ』と言えるのです」と明かす。
「これは最もクレイジーなことです。VFXで働いたことがある人なら誰でも『なんだって?』と言うでしょう」。通常のVFX作業では何度も修正を重ねるのが常識だが、キャメロン監督のチームでは、初回から完成度の高い仕上がりを実現しているという。
細部へのこだわりについても言及し、「すべてのディテール、草の葉の1枚1枚、炎のすべてのちらつき、すべての光の相互作用」を確認する一方で、「細部に没頭しても、本質は犠牲にしていない」と強調した。
「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」は12月19日に日米同時劇場公開。
PR
©2025 Disney and its related entities
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
【イカれた映画を紹介するぜ】些細なことで人生詰んだ…どうにかなるほどの強刺激
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー