レオナルド・ディカプリオ、子役時代に改名を迫られていた
2025年9月26日 20:30
Photo by David Jon/Getty Images for Warner Bros. Pictures世界的スターのレオナルド・ディカプリオが、子役時代にエージェントから改名を迫られていたことを明かした。提案されたのは「レニー・ウィリアムズ」という名前。もしこの改名が実現していれば、「タイタニック」も「レヴェナント 蘇えりし者」も、すべて「レニー・ウィリアムズ主演作品」として映画史に刻まれていたかもしれない。
ディカプリオは最新作「ワン・バトル・アフター・アナザー」で共演するベニチオ・デル・トロとともに、ポッドキャスト「New Heights」に出演。その中で、12、13歳の頃の衝撃的なエピソードを振り返った。
「ようやくエージェントを見つけたんだ。そしたら彼らは『君の名前はエスニック過ぎる』と言ったんだ」とディカプリオは語る。「『どういう意味ですか? レオナルド・ディカプリオですよ』と言うと、『だめだ、エスニック過ぎる。そんな名前じゃ誰も雇ってくれない。君の新しい名前はレニー・ウィリアムズだ』と言われた」
「ウィリアムズ」という姓は、彼のミドルネーム「ウィルヘルム」から取られたものだった。しかし、この改名案は父親のジョージ・ディカプリオによって即座に却下されたという。
ディカプリオ家はイタリア系移民の家系で、父親のジョージ自身も役者や作家として活動している。息子の本名に誇りを持っていた父の強い意志が、後の大スターの運命を決定づけた。
当時のディカプリオは子役として活動していたが、仕事を得ることは容易ではなかった。「継兄が俳優で、エージェントたちが僕らを牛のように並ばせるんだ。僕はブレイクダンサーでもあって、ときどき街角でお金をもらってブレイクダンスをしていた」と当時を回想する。
オーディションでは他のブレイクダンサーたちがエージェントを獲得していくなか、ディカプリオは苦戦を強いられた。「『イエス、イエス、ノー、ノー』とやられるんだ。父に『これはひどいよ』と言ったのを覚えている」と辛い体験を明かす。
そんな息子を励ましたのもまた父だった。
「父はいつも歌っていたんだ。『息子よ、いつかお前の時代が来る。続けろ、続けろ』って」
本名を貫いた結果、ディカプリオは1990年代に「タイタニック」「ロミオ&ジュリエット」「ギルバート・グレイプ」などで大ブレイクを果たす。これまでアカデミー賞に5回ノミネートされ、2016年「レヴェナント 蘇えりし者」で念願の主演男優賞を受賞した。
現在のディカプリオは「少しペースを落としている」と語る一方、「こういう機会が来ると、ノーとは言えないんだ」と最新作への参加理由を説明する。ポール・トーマス・アンダーソン監督とタッグを組んだ「ワン・バトル・アフター・アナザー」は、元革命家の父親が娘を守るため刺客との戦いに身を投じる物語。
「賞は来ては去っていく。称賛も興行成績も同じだ。でも芸術作品は違う。今でも語り継がれ、考えさせられ、疑問を抱かせる作品こそが、俳優として目指すべき映画なんだ。そしてポールは僕らの世代でそれを作る男だ」
「ワン・バトル・アフター・アナザー」は10月3日に全国公開。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ