スタローン、AI技術で「ランボー」前日譚を構想も企画頓挫
2025年9月20日 18:00

シルベスター・スタローンが、AI技術を使って自身を若返らせ「ランボー」前日譚を演じる革新的な構想を抱いていたものの、「先延ばしにしすぎて」企画が頓挫していたことを明らかにした。現在は別キャストによる前日譚を描く映画が進行している。
77歳のスタローンは米ScreenRantのインタビューで、AI技術を活用した前日譚への思いを語った。「AI技術を使った初の映画を作りたかった。過去を振り返るだけでなく、ランボーの歴史を描き直したかったんだ」と説明している。
彼が描こうとしていたのは、従来の孤独な戦士とは正反対のランボー像だった。「ランボーを学校で一番いい奴、卒業生総代、プロムキングといった存在にしたかった」とスタローンは語る。そして、戦争によって人格が変わっていく過程を詳細に描く計画だった。
「ベトナムに行くとき、彼は3週間の電撃作戦だと思っていた。しかし拷問を受け、捕虜となり、友人たちが殺され、次々と悲劇が襲いかかる。サイゴンでの生活も含めて描く予定だった。そうして私は今の姿になったのだが、元々は陽気な人間だったんだ」
スタローンはAI技術でこのビジョンを実現できると確信していたが、「先延ばしにしすぎて、奴らに主導権を握られてしまった」と複雑な心境を明かした。
現在製作が進んでいる前日譚「ジョン・ランボー」では、ノア・センティネオが若いランボー役を演じる。「ブラックアダム」「好きだった君へのラブレター」で知られる28歳の俳優は、今年8月に正式キャスティングが発表された。
監督を務めるのは、フィンランドの鬼才ヤルマリ・ヘランダー。「SISU シス 不死身の男」で国際的評価を得た彼は「11歳の頃からランボーの最大のファンだった。自分のランボー映画を作れるなんて超現実的だ」と興奮を語っている。新作はベトナム戦争時代のグリーンベレー時代にフォーカスする。
「ランボー」シリーズは1982年の「ランボー」から2019年の「ランボー ラスト・ブラッド」まで5作品を製作。デビッド・マレルの小説「一人だけの軍隊」を原作とする第1作は、ベトナム帰還兵の孤独な戦いを描き社会現象を巻き起こし、シリーズ全体で世界興行収入8億ドル超を記録した。
スタローンは過去にも続編への意欲を示しており、2024年にはライアン・ゴズリングを次のランボー候補として挙げていた。また、ネイティブアメリカンの居留地を舞台にした新作構想も語っていたが、AI技術を使った前日譚は最も野心的なプロジェクトの一つだった。
新作「ジョン・ランボー」は2026年にタイで撮影開始予定。センティネオはすでに「ストリートファイター」実写版でのケン・マスターズ役も決まっており、アクションスターとしての地位を築きつつある。
AI技術による俳優の若返りは近年「インディ・ジョーンズ」などでも注目を集めており、スタローンの構想は映画界の最先端を行くものだった。若手俳優によるランボーの誕生秘話がどのような形でスクリーンに描かれるか注目だ。
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