「エイリアン アース」“原点”を最大限にリスペクトした衣装・ヘアメイクデザインの舞台裏とは? 5分以上の特別映像
2025年9月19日 20:00

リドリー・スコット監督によるSFホラーの金字塔「エイリアン」から生まれた初めてのドラマシリーズ「エイリアン アース」(ディズニープラスで配信中)から、“原点”を最大限にリスペクトし、こだわりぬいた衣装・ヘアメイクデザインの舞台裏を紹介する5分以上の特別映像(https://youtu.be/DiThqc2OlCc)が公開された。
「エイリアン」は、異常な速さで進化するエイリアンと、逃げ場のない宇宙空間で追い詰められる人類の死闘を描いた人気シリーズ。本作では、地球を舞台に、宇宙最強にして“最恐”の生命体“エイリアン”と人類の壮絶な死闘が描かれる。
第1話・第2話の同時配信から6日間で、世界におけるのべ総視聴数が920万回を記録(※視聴数は総再生時間と作品時間の比率に基づく)。全米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」の批評家レビューではフレッシュ95%(9月17日時点)という高スコアを叩き出した。この数値は、「エイリアン」シリーズで長らくトップに君臨していた「エイリアン2」(ディズニープラスで配信中)のフレッシュ94%を上回り、シリーズ最高評価となっている。


そんな「エイリアン アース」は、原点である「エイリアン」(1979)が描く世界の2年前にあたる2120年が舞台になっている。特別映像では、オリジナルの良さを失わないように、スタッフ、キャスト全員が徹底的なこだわりを持ち、どのように世界観を作り上げたか、衣装やヘアメイクデザインの視点から掘り下げている。
「肝心なのは、映画シリーズの美学を損なわないこと」。監督、脚本などを務めたノア・ホーリーが語るように、「エイリアン」の世界観を壊さないよう、劇中に登場するウェイランド・ユタニ社の宇宙船の様子や、乗組員たちの衣装に至るまで、徹底した研究によって作り上げられた。その労力は「8話構成のドラマだけど、映画を8本撮った感覚だった」と、並々ならぬ気合いの入りようだったそう。


衣装デザインを担当したのは、ロンドン五輪の開幕式の衣装を手がけたスティラット・アン・ラーラーブ。「専門家になれるくらい世界観を研究し尽くして、可能な限りリアルな衣装をデザインした」と振り返り、「プロディジー・シティには、レトロフューチャーの要素を加えた。映画の第1作と第2作とドラマを同期させるため」と、シリーズにおける1作品として、違和感なく視聴できるように徹底したデザインを推し進めた。
また、メイクを担当したコニー・リン・パーカー、ヘアーを担当したサンナ・セッパネンは、「それぞれの役に合ったヘアメイクを練り上げた」と、こだわりを明かす。シドニー・チャンドラー演じる主人公・ウェンディについては「ウェンディはシガニー・ウィーバーを意識して、内面の強さが際立つクリーンなメイクにした」といい、やはりオリジナルへの敬意が強く反映されているようだ。


さらに、衣装&ヘアメイクチームが一丸となって、強いこだわりを見せたのは、作品のテーマである「人間と機械の境界線」だ。その曖昧な境界線を、シャツの袖や裾を使って印象的に描いたり、人間の体の一部が機械化されたサイボーグであるモローは汗をかき、機械の体に人工知能が埋め込まれたシンセ(アンドロイド)であるカーシュは涼しい顔をしていたりと、クリエイティブな力によって人間、アンドロイド、シンセ、ハイブリッドという個性が、より際立たされた。
「本作は、人間をしっかり描くので、恐怖が共鳴して増幅する。もちろん、見た目は大事だけど、登場人物たちの行動の先にあるのが衣装。細部にこだわるノアだからこそ、衣装の背景にある物語を伝え突き詰めることができた」(ラーラーブ)
「エイリアン アース」(全8話)は、ディズニープラスの「スター」で独占配信中。最終話が9月25日に配信される。第76回エミー賞、第82回ゴールデングローブ賞での快挙も記憶に新しい「SHOGUN 将軍」で知られる、ディズニー傘下の米FXが制作を手がけている。

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