「変態村」監督が悪の本質と正義を探求 実際の少女拉致監禁事件を基にしたスリラー「マルドロール 腐敗」11月28日公開
2025年9月17日 18:00

ベルギーで起きた実際のを事件を基にした深淵クライム・スリラー「マルドロール 腐敗」が、11月28日から公開される。ポスタービジュアル、場面写真が披露された。
舞台となるのは1995年のベルギー。少女失踪事件の犯人を追うことになった主人公の憲兵隊ポールが、危険な小児性愛者を監視する秘密部隊「マルドロール」に配属される。しかし腐敗した警察組織の闇に直面し、真実を求めるあまり心身に異常をきたしていく様を、「変態村」(04)、「地獄愛」(14)、「依存魔」(19)の<ベルギーの闇3部作>で知られるファブリス・ドゥ・ベルツ監督が緊迫感溢れるトーンで描く。

ベルギーで実際に発生し、司法を揺るがす結果となった少女拉致監禁・殺人事件“デュトルー事件”を基にしており、ファブリス・ドゥ・ベルツ監督は本作のテーマについて「悪の本質と正義の探求を試みた。社会のトラウマに光を当て、悪に立ち向かう私たちの能力についてアプローチしたかった」と語っている。
第81回ベネチア国際映画祭公式セレクションに選出、第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭の最優秀長編作品賞へのノミネートを果たしており、「緊迫感の高まり、一線を越えた道徳的ジレンマ、すべての観客を魅了する魅力的なスリラーとなっている」「ざらざらとした雰囲気が 70 年代のスリラー映画を彷彿とさせる」「じめじめとした心地よさと、叫び声のような哀愁」などと、ベルツ監督の持ち味である深淵な世界観と巧みな心理描写が高い評価を受けている。
ポール役には、「La prière」(18/原題)で第68回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(男優賞)を受賞したフランス若手実力派俳優アントニー・バジョン。脇を固めるのは、「変態村」「地獄愛」で主演をつとめたローラン・リュカ、そして「ベティ・ブルー」(86)、「屋敷女」(07)などで知られるベアトリス・ダル。「マルドロール 腐敗」は、11月28日から、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
フォトギャラリー
関連ニュース





映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない!!
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

4歳の息子が誘拐された。
【しかし、誘拐犯が死体で見つかった】警察は息子に疑いを向ける…衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

なんだこれ!?!? 絶対に観る。
【個人的・下半期で最も観たい映画No.1】“ダメ男”が、強烈変態異常者に追われます…
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント