「おーい、応為」長澤まさみ、髙橋海人、永瀬正敏の姿を捉えたメイキング写真&撮影現場レポート
2025年9月16日 18:00

長澤まさみ初の時代劇主演作で、永瀬正敏、髙橋海人共演の映画「おーい、応為」の撮影現場を捉えたメイキング写真と大森立嗣監督の演出風景を収めた現場レポートが公開された。
本作の監督・脚本を務めるのは、「日日是好日」「星の子」などで人間の奥行きを繊細に描いてきた大森。長澤とは「MOTHER マザー」以来の再タッグとなる。天才画家・葛飾北斎の弟子で娘でもある葛飾応為を長澤が演じ、北斎役を永瀬、北斎の門下生で、美人画を描く渓斎英泉(善次郎)を髙橋が演じる。その脇を、大谷亮平、篠井英介、奥野瑛太、寺島しのぶら実力派キャストが固める。
「美人画では父を凌ぐ」と言われた才を持ち、北斎の右腕として、数少ない女性の絵師として、人生を描きぬいた応為。夫と喧嘩し離縁、北斎のもとに出戻ったお栄(のちの応為)は、すでに有名な絵師だったがより高みを目指し、絵のことしか頭にない父・北斎と再び暮らし始める。絵筆を握る父の背中を見つめながら、お栄もいつしか絵を描き始め、絵師として生きる覚悟を決めたお栄に北斎は「葛飾応為」の名前を送る。それは、いつも北斎が「おーい、飯! おーい、筆!」と、何かにつけて、お栄に用を頼むことから付けられた、師匠から弟子へ、父から娘へと渡された名前だった。

本作の撮影は、2023年10月から11月に京都を中心に行われた。応為役の長澤は、順撮りとなった撮影初日、夫と大喧嘩の末に家を飛び出す場面の撮影から始まったが、特報でも使用された「北斎の娘で悪かったな!」という長澤の怒声が現場の空気を一変させた。大森監督は啖呵を自ら実演し、役者を煽りながらすぐに本番へ切り替えるなど、初日から熱を帯びた現場となった。

髙橋は、本作で初の大森組にして、時代劇初挑戦。長髪で崩れた色気を漂わせつつも、応為にとっては弟分のように描かれる役どころ。撮影初日からドラマで共演経験があった長澤と笑顔で会話を交わし、監督の「弟っていうより、手下くらいの感じでいってみて」という演出にも自然体で応えるなど、瑞々しい存在感を発揮。食事シーンでは思わず食べすぎてしまい、「すみません! 普通に食べちゃってました」と照れ笑いする場面もあり、現場を和ませていたという。

破天荒な天才絵師として弟子たちからも畏れられた北斎役を担った永瀬は、散らかった長屋で一心不乱に絵を描く姿を全身で体現。絵以外には無頓着な親子だが、愛犬・サクラを溺愛するなど、親しみやすい一面も。撮影現場でもアイドル的存在だったサクラと戯れる永瀬の優しい眼差しからも、撮影の合間の和やかな空気が垣間見える。
長澤は、撮影を振り返り「凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい。そんな映画になっていると思います」とコメントを寄せた。
「おーい、応為」は10月17日からTOHOシネマズ日比谷ほかで全国ロードショー。
(C)2025「おーい、応為」製作委員会
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