「これぞ監督主演映画の最高の到達点」ジャン=リュック・ゴダール遺作「シナリオ」黒沢清らのコメント、予告編公開
2025年9月2日 20:00

ジャン=リュック・ゴダール監督の遺作「シナリオ」の予告編が公開された。併せて黒沢清監督らのコメント、来場者プレゼント、公式グッズも発表された。
本作は、2024年の第77回カンヌ国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、第49回トロント国際映画祭、第37回東京国際映画祭でも上映された話題作。昨年日本でも公開された「ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争」の後に完成し、ゴダールが自ら選んだ死の前日に撮影された映像も収めた本作こそが、真の遺作にあたる。
コラージュ技法による18分の本編「シナリオ」(原題:Scénarios)と、ゴダール自身が制作ビジョンを語るドキュメンタリー映像「シナリオ:予告篇の構想」(原題:Exposé du film annonce du film "Scénario")の二部で一つの作品として構成されている。時代を超えた美学と革新的な映像表現を追求し続けた巨匠が、映画と私たちに贈る最後のメッセージだ。
来場者にはメインビジュアルのポストカードが先着順でプレゼントされる(なくなり次第終了)。公式グッズとして、Tシャツとトートバッグの販売が決定。ゴダールが未完の長篇「Scénario」のために制作したノートより抜粋したイメージがプリントされており、全国の上映劇場にて、9月5日から販売開始される。Tシャツ:サイズ:S / M / L / XL ¥6,930(税込)トートバッグ:¥4,290(税込)。作品パンフレットも販売予定だ。
なお、本作は「映画を消費される一過性のコンテンツではなく、文化資産として保有できる」という理念のもと、新しい映像プラットフォーム「Roadstead(ロードステッド)」にて独占販売中。特別仕様のボックス入りのゴダールが未完の長篇「Scénario」(本題は Scénarios)のために制作した5冊のノートのレプリカが購入者特典として付く。
劇場上映は、9月5日から、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シモキタ-エキマエ-シネマ K2、Stranger ほか全国劇場にて開始。
凄まじい映画だった。全世界、全歴史、そして全映画と深くコミットしながらも、最後は”それは私である”と高らかに宣言され、圧倒される。これぞ監督主演映画の最高の到達点。
黒沢 清(映画監督)
甲斐 さやか(映画監督)
佐々木 敦(批評家)
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