村上春樹短編原作「アフター・ザ・クエイク」かえるくんに導かれ、時空を超えた4人がつながる本予告&新場面写真
2025年8月21日 10:00

岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市が主演し、村上春樹氏の短編小説を基にした映画「アフター・ザ・クエイク」の本予告と12枚の場面写真が披露された。
本作は、2000年に刊行された村上氏の短編集「神の子どもたちはみな踊る」(新潮文庫刊)に収録されている4つの短編をベースに、一部時代設定を変更、1995年から2025年の30年にわたる物語として新たに生まれ変わった。1995年の阪神・淡路大震災以降、それぞれ別の時代・場所で孤独を抱える4人の人生が交錯し現代へ繋がる、喪失と回復の物語だ。4月に放送されたNHKドラマ「地震のあとで」と物語を共有しながらも、4人を結ぶ新たなシーンが加わり、映画版ならではの編集で劇場公開となる。監督はドラマ「その街のこども」、連続テレビ小説「あまちゃん」などの話題作を手がけてきた井上剛。脚本は「ドライブ・マイ・カー」の大江崇允が担当している。

1995年、突然妻に別れを告げられた後、同僚の依頼を受け謎の“箱”を釧路へ運ぶ男・小村を岡田が演じ、2011年、浜辺で焚き火をする男との交流を通して自身を見つめていく家出少女・順子役を鳴海、2020年、熱心な信仰を持つ母親の元で「神の子ども」として育ったが、父親らしき男との出会いをきっかけにその存在に疑問を抱く青年・善也役を渡辺が扮している。
また、佐藤は、2025年の世界を生きる地味な元銀行員・片桐役。片桐の前に現れたのは、巨大な蛙の姿をしたかえるくん。「30年前、あなたと二人でみみずくんから東京を救いました。再び僕を助けてください」と告げられた片桐は戸惑いながらも、再びみみずくんを倒す戦いに挑んでいく。

そのほか、橋本愛、唐田えりか、吹越満、黒崎煌代、堤真一、黒川想矢、井川遥、渋川清彦、津田寛治、錦戸亮ら、幅広い世代の実力派俳優陣が集結。本作のキーとなるかえるくんの声をのんが演じ、唯一無二の村上春樹ワールドへ観客を誘っていく。
本予告は、謎めいたシルエットと、東京の地下通路を歩く二人の姿から始まる。「巨大な蛙の姿をしたかえるくんがいて、こう言うんだ――“東京を壊滅から救ってほしい”」という言葉とともに、時代を越えて交差する物語が静かに動き出す。そして、1995年、2011年、2020年、2025年――30 年間に点在する人々の姿が映し出される。ラストは、「過去から現在へ、4 つの時代が時空を超えてつながるとき――照らされる、明日への希望」というナレーションと共に、それぞれの時代に光が差し込むようなシーンで締めくくられる。

場面写真からは、喪失感を抱えた主人公たちが様々な人と対峙し、笑いや戸惑い、怒りなど様々な心情が垣間見える。目に見えない想像力を使って、かえるくんはどんな未来へ私たちを導いてくれるのだろうか――。時代や場所、現実と幻想、様々な境界を越える本編への期待が高まる。「アフター・ザ・クエイク」は、10月3日よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開。
(C)2025 Chiaroscuro / NHK / NHKエンタープライズ
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