幽霊たちの怖がらせ屋No.1決定戦、開幕! 台湾発のオカルト・エンタテインメント「鬼才の道」2週間限定公開が決定
2025年8月18日 16:44

第61回金馬奨で最多5冠に輝いた台湾発のオカルト・エンタテインメント「鬼才之道」が、邦題を「鬼才の道」として、9月19日から2週間限定で新宿シネマートでの公開が決定した。併せてポスター、予告編、場面写真が一挙披露された。
本作は、不慮の事故によって幽霊となった主人公が死後の世界で、ひとを怖がらせる特訓に奮闘する姿を描いたオカルト・エンタテインメント。物語の主人公は、倒れてきた棚の下敷きになって死んでしまった悲劇の“名もなきヒロイン”。現世に未練タラタラなまま、若くして突然生涯を終えようとしていた彼女だったが、なんと死後の世界で幽霊となる。そして彼女は、30日以内に“恐怖の芸”を会得し、人々の記憶に残る怖い幽霊として名を上げなければ、完全にこの世から“消滅”してしまうと知らされる――現世の人々にいつまでも自分の事を忘れないでいてもらうために、彼女は心霊ショービジネス界でNo.1女幽を目指す事になるのだが……。

監督を務めたのは戒厳令下、白色テロ時代の台湾で、抑圧された人々の声なき叫びと記憶をホラーとして昇華させた「返校 言葉が消えた日」で日本でも注目を浴びたジョン・スー。同監督の5年ぶりの長編作品となった本作は、“あの世”で自分の存在価値を見出そうと演技に奮闘する女性を描く。

本国台湾では、公開後、口コミによって大ヒットを記録。その後もトロント映画祭を始め、海外の映画祭で注目され、台湾版アカデミー賞と称される金馬奨では、歌曲賞、美術賞、視覚効果賞、動作設計賞、メイクアップ・衣装デザイン賞の5部門で最優秀賞を受賞し、その年の最多記録となった。また、今年3月に開催された第20回大阪アジアン映画祭でも上映された。

主人公の“新人幽霊”を演じるのは、「返校 言葉が消えた日」でもヒロインを務めたワン・ジン。また、「藍色夏恋」「最後の恋、初めての恋」などで知られ、台湾を代表する俳優の一人であるチェン・ボーリンが、胡散臭い芸能事務所のエージェント・マコトを演じ、「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」で楊貴妃を演じたチャン・ロンロンが、かつての栄光を取り戻そうとする幽霊キャサリンを演じている。なお、チェン・ボーリンは劇中で歌(「愛的視線」)を披露するシーンもあるが、該当シーンは金城武のシングル「Standard Lover」へのオマージュとなっており、台湾では当時の音楽シーンを知るファンの間で話題となった。
映画は、新宿シネマートの他、9月19日から名古屋・センチュリーシネマ、京都・出町座、10月3日から札幌・サツゲキでの上映が予定されている。
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