【「ほんとにあった怖い話」概要】
1999年にスタートした「ほんとにあった怖い話」(通称:「ほん怖」)は、実際に人々が体験した怖い話をリアルに描くリアルホラーエンターテインメント。心霊体験をした視聴者の証言をもとに、ゾッとする恐怖や、心霊現象の不安に翻弄されつつも立ち向かっていく姿を描き、放送開始から25年間で220作品の実録心霊ドラマが放送された。「ほん怖」クラブリーダーを務めているのは、
稲垣吾郎。小学生を中心に構成されたクラブメンバーと共に恐怖体験を紹介する。
(C)フジテレビ
●「黄泉の森」
主演は小栗旬。恋人を誘って、興味本位で自殺の名所に足を踏み入れてしまった西垣佳典を演じている。共演は加藤夏希、永田真理。演出は三宅隆太、脚本は清水達也。
<あらすじ>
佳典(小栗)は、恋人の歩美(加藤)を誘って自殺の名所として名高いとある森に踏み入った。だが、その異様な雰囲気に怖気づいた佳典は、すぐに帰ろうと言い出す。すると突然、枯葉を踏みしめるような音が聞こえてきた。その足音は、確実に二人のいる場所に近づいている。歩美が、恐る恐る音のする方向に懐中電灯を向けると、闇の奥に白い服を着た女性(永田)の姿が……。佳典と歩美は、慌ててその場から逃げるのだが……。
●「行きずりの紊乱者」
<あらすじ>
運転免許を取得して以来、毎日のようにドライブを楽しんでいた絵理(上野)は、その日も友人の景子(大村)と車で出かけていた。深夜2時になり、そろそろ帰宅することにした二人は、とある峠に差しかかった。すると、反対車線に自転車に乗った老婆(立花)のような姿が見えた。しかも、その人物は絵理たちに向けて手を振っていた。車を止め、近づいてくるその人物に声をかける絵理。しかし、そこにいたのは、老婆などではなく、小学生くらいの男の子(清水)だった。少年は、事故に遭って入院した父親のところに行くから駅まで行きたい、と絵理たちに告げた。二人は、戸惑いながらもその男の子を乗せて駅へと向かったのだが……。
●「右肩の女」
<あらすじ>
ある日、付き合っている彼女から霊が憑いていると言われた利也(岡田)。彼女の真美(蓮佛)がお祓いまでしてくれたのだが、状況は悪化するばかりで、ついに利也の命を脅かすほどになってしまう……。
●「顔の道」
(C)フジテレビ主演は
佐藤健。趣味の釣りに出掛けた帰りに、この世ならざる気を纏った女に遭遇してしまう藤沢翔太郎を演じている。共演は
高橋真唯。演出は
鶴田法男、脚本は
三宅隆太。
<あらすじ>
翔太郎(佐藤)は恋人・夏海(高橋)と二人の共通の趣味である釣りに出かけた。その帰り道、夏海の運転する車の助手席に乗った翔太郎はフロントガラスの向こう、道の傍らに古ぼけた電話ボックスがあることに気がついた。その電話ボックスには、若い女がひとりで受話器を手にするわけでもなく、背を向け、ぼんやりと立ちつくしている。明らかにこの世ならざる気を纏っており、翔太郎は思わずその女に見入ってしまう。そして、翔太郎の乗る車が電話ボックスを通過し、翔太郎が振り返るとす電話ボックスにすでに女の姿はなく……。
●「怨みの代償」
主演は
綾瀬はるか。職場で同僚から執拗な嫌がらせに遭ってしまう篠崎まゆみを演じている。共演は市川由衣、入山法子。演出は
鶴田法男、脚本は
三宅隆太。
<あらすじ>
百貨店で働くまゆみ(綾瀬)は、個人売り上げが好調で上司からも信頼され、順調に仕事をこなしていた。彼女は同期のスタッフ・可奈のことが気になっていた。可奈は売り上げのためには手段を選ばないところがあり、職場での評判も芳しくなく、しかも個人売り上げもイマイチの成績であった。ある日、まゆみが探していた在庫表の青いファイルを後輩の
美奈子が廃棄しようとしていたので、まゆみが止めようとすると、
美奈子は可奈から処分するように言われたとまゆみに告げた。そして可奈の嫌がらせはどんどんエスカレートしていく……。
●「S銅山の女」
(C)フジテレビ<あらすじ>
取引先から車で帰社していた山辺夏美(石原)は、山道で迷い、荒れ果てた廃墟にたどり着いてしまう。そこはS銅山と呼ばれる閉山した鉱山で、この一帯では心霊スポットとして有名だった。夏美がそこを訪れて以来、社内で不思議な現象が次々と起こり始める。上司も部下も体調不良を訴え、入院する者まで出てくるはめに。 再びS銅山を訪れ怪奇現象に終止符を打とうとする夏美に、想像を絶する恐怖が襲いかかる……。
●「或る訳ありの部屋」
(C)フジテレビ今回の放送に合わせて制作された唯一の完全新作エピソード。主演は「ほん怖」初出演にして初主演を飾る出口夏希。勤務している飲食店の支店のヘルプに駆り出され、滞在先のホテルで想像を絶する恐怖に遭遇する笠間真衣を演じている。脚本は
三宅隆太、演出は森脇智延。
<あらすじ>
笠間真衣(出口)は、勤める飲食店の支店からヘルプを頼まれる。1カ月間の長期に渡るヘルプで、さらに遠方ということもあって、会社が支店の近くにマンションを用意してくれていたが、その部屋は昼間でも暗い雰囲気で、壁には“何か貼ってあったものを剥がした”かのような跡があり不穏な空気が漂っていた……。