中規模予算映画の勝利! 「Weapons」「シャッフル・フライデー」がMCU作品を抜いて初登場1、2位に【全米映画ランキング】
2025年8月13日 15:00

8月第2週の北米映画市場、週末3日間(8月8~10日)の興行収入ランキングでは、ワーナー・ブラザースの「Weapons(原題)」、ディズニーの「シャッフル・フライデー」という中規模予算映画がそれぞれ初登場1位と2位に輝きました。この2作品の成功は、スーパーヒーロー映画へのカウンター・プログラミング(対抗作品編成)が効果的であったことを示しており、「映画館での映画鑑賞」全体の健全性を保つという意味で明るい材料となりました。
1位で4250万ドルを記録した「Weapons(原題)」は、ワーナー・ブラザース傘下のニュー・ライン・シネマが手掛けた新作ホラー。夜に子どもたちが姿を消す小さな町を舞台に、複数の視点から物語が進む群像劇で、「バーバリアン」のザック・クレッガーが監督を務めたことでも注目を集めています。
2位で2900万ドルの結果となった「シャッフル・フライデー」は、2003年のコメディ映画「フォーチュン・クッキー」の続編で、家族3世代4人の中身が入れ替わる大事件を描いたディズニーの最新実写映画。高校生のハーパーは、母アンナが同級生で犬猿の仲のリリーの父エリックと恋に落ちて結婚することを知る。ハーパーとリリーは新しい家族を素直に受け入れられず、体の入れ替わりを利用して親同士の仲を引き裂こうと計画するが……という物語。前作に引き続き、リリーの祖母テス役をジェイミー・リー・カーティス、アンナ役をリンジー・ローハンが演じています。
米バラエティ誌の編集長ブレント・ラング氏は、R指定作品の「Weapons(原題)」とPG指定作品の「シャッフル・フライデー」が同時に公開され、スーパーヒーロー映画の“代替案”的役割を果たして結果を残したことについて「エキサイティングだ」とコメント。「これは映画業界が様々なジャンルを歓迎することで拡大でき、毎週公開できる新作を1本だけに限定する必要もないことを示しています。これは来客数に依存するビジネスである映画館側が長らくスタジオに働きかけてきたことです」「映画館側は、観客が映画館に行く習慣を身につけてほしいのです」と話している。
公開から2週連続首位を守ってきた「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」は、3週目で3位に後退。北米で10日までに興収累計2億3069万7476ドルを突破し、「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」(2億50万ドル)を抜いて、今年の北米公開作品の興収7位にランクインしました。しかし、北米におけるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品の興収ランキングでは26位にとどまり、マーベル・スタジオが切望していた興行収入の復活という点では期待通りの成果とは言えません。
15年以上続いてきたスーパーヒーロー映画ブームの終焉というには時期尚早ですが、スーパーヒーロー映画と並んで「Weapons(原題)」や「シャッフル・フライデー」のような中規模予算映画を映画館で見たいと思う観客が増えたことは事実。多様な規模、ジャンルの作品が映画館で鑑賞される時代に再び突入しているのかもしれません。
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