「星つなぎのエリオ」ぷにぷにのエイリアンが可愛すぎる! ひみつはピクサー流の“耳としっぽの表現力”
2025年8月6日 12:00

ディズニー&ピクサーの劇場最新作「星つなぎのエリオ」が8月1日に公開され、主人公エリオの初めての友だちになるぷにぷにのエイリアンの少年・グロードンが話題を呼んでいる。
本作は、ひとりぼっちの少年エリオが、銀河を越えて星と星をつなぐ壮大な冒険と運命を変える出会いを通し、成長していく姿を描く感動作。監督は、「リメンバー・ミー」でストーリーアーティストを務めたマデリーン・シャラフィアンと、「私ときどきレッサーパンダ」の監督を務めたドミー・シー、「リメンバー・ミー」に脚本・共同監督として参加したエイドリアン・モリーナの3人が共同で担当した。

グロードンは、エリオと同じように寂しさを抱えたエイリアンの少年で、エリオの初めての友だちとして心を通わせていく。気弱だがピュアで明るく心やさしいグロードンが、笑ったり泣いたりしながらエリオと冒険する姿に、SNS上には「グロードンが可愛すぎる!!!ぬいぐるみとか欲しい」「お口だけでも感情が伝わる…!この子にしかない可愛さがある」「グロードンの声がかわいくてかわいくて!」「嬉しい時とかにヒレみたいなのがぴぴぴぴぴぴってなるの好き」などのコメントが寄せられている。
「トイ・ストーリー」シリーズではおもちゃ、「ファインディング・ニモ」シリーズでは魚などをモチーフに、感情豊かなキャラクターを生み出してきたピクサーのスタッフだが、グロードンの感情表現は難しいものだったという。

グロードンの特徴は、“目がない”こと。マデリン・シャラフィアン監督は、「あえて目を描かず、口、耳、しっぽ、背中に生えたひげだけで、キャラクターの気持ちのニュアンスを表現することで可愛さを追求しました。その描写は、ピクサー・スタジオのアニメーターたちがいかに才能豊かかを証明するものだと思います」と語る。
そして、シャラフィアン監督は「ピクサーの映画にはいつもアニメーションにするのが難しいキャラクターが出てきますが、グロードンは断トツでそのひとりです」と話し、VFXスーパーバイザーのクラウディア・チャン・サニも「グロードンには目がありません。それはアニメーターにとって大きな至難を意味しました」とその難度を告白。
サニは、「アニメーションにおいて目は非常に重要です。『このキャラクターにも目をつけるべきなのでは?』と思ったことはありましたが、クルーが『いえ、目は無しです。良い方法を見つけますから』と熱心に取り組んでいたんです」と制作過程を振り返る。

グロードンの耳やしっぽ、口などをどのように動かすと感情がより伝わるのか、アニメーターたちは知恵を出し合い、試行錯誤を重ねたという。そうして制作されたグロードンは、ワクワクしているときはしっぽや背中に生えたひげが楽しげに動き、悲しみや寂しさを感じた時は耳が垂れ下がり、口も小さくしょぼんとするなど、感情を豊かに表現。サニも「実際、映画を見始めると、そのうち彼に目がないのを忘れてしまうような仕上がりになりました」と自信をのぞかせた。
グロードンの“声”も重要で、アニメーション・スーパーバイザーのジュード・ブラウンビルはエリオとグロードンが初めて出会うシーンを挙げ、「この最初に登場するシーンでは、グロードンは口を開き鋭い歯を見せながら迫ってきていて、とても怖く見せています。そこで『ぼくはグロードン!』という声が聞こえると雰囲気が一変する、という演出を目指していたんです」と裏側を明かす。
USオーディションを突破し、グロードンの日本版声優を務めたのはドラマ「ライオンの隠れ家」で一躍話題となった人気子役の佐藤大空。そのキュートな声と確かな演技力で、観客の心をわし掴みにしている。
ディズニー&ピクサー最新作「星つなぎのエリオ」は全国公開中。
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