アンドレア・アーノルド監督セレクション開催 「ワザリング・ハイツ 嵐が丘」「COW 牛」を上映
2025年8月5日 11:00

アンドレア・アーノルド監督の最新作「バード ここから羽ばたく」の公開(9月5日)を記念し、劇場未公開の「ワザリング・ハイツ 嵐が丘」と「COW 牛」を上映する「アンドレア・アーノルド監督セレクション」が8月30日から開催される。
世界の片隅を見つめ続け、みずみずしさと躍動感に満ちた映画を生み出し続ける名匠アンドレア・アーノルド。テレビ番組のダンサーとしてキャリアをスタートさせ、映画監督に転身してからはアカデミー賞、カンヌ国際映画祭など錚々たる映画賞に愛されてきた。フローレンス・ピューが「今後一緒に仕事をしたい監督の一人」として名前を挙げ、「アメリカン・ハニー」に出演したシャイア・ラブーフは「アンドレアのためなら何でもする。彼女は他の人が気づかない私を見てくれた」と語り、新作「バード ここから羽ばたく」に起用されたバリー・コーガンは「ずっとアンドレアと仕事をしたいと、何度も言い続けてきた」と他の多くのオファーを断って本作に参加。フランツ・ロゴフスキーは「アンドレアの手がけてきた作品を尊敬しており、ずっと求めてきたものだった」と、俳優たちからも圧倒的な支持を集めている。

第68回ベネチア国際映画祭で、撮影賞を受賞した「ワザリング・ハイツ 嵐が丘」(11) は、世界3大悲劇のひとつとして知られ、過去に幾度も映像化されてきた古典的名作エミリー・ブロンテの小説「嵐が丘」を、アーノルドが独自の解釈と美意識を駆使して映画化した長編第3作。激しい風が吹きすさぶ荒れ地を舞台に、幼い頃からともに育ったヒースクリフとキャサリンの深すぎる愛情が、周囲の人々を巻き込んで不幸にしていく。自然派のアプローチで知られるアーノルドは、不条理なほど激しい愛憎劇の源泉を厳しい地理環境と主人公の幼少期に見出し、最も泥と濃霧にまみれ、野蛮で狂おしい「嵐が丘」を生み出した。出自が不明の主人公ヒースクリフ役に黒人俳優を起用したことも話題となった。

第74回カンヌ国際映画祭プレミア部門出品作の「COW 牛」(21)は、動物に並々ならぬ愛着を抱き、常に人間を自然と背中合わせに描いてきたアーノルドが、酪農場の一頭の乳牛に密着して、4年がかりで完成させたドキュメンタリーだ。ナレーションやテキストによる説明を一切排し、われわれ観客はまったく新しい視点から家畜という存在と向き合うことになる。シンプルに畜産や動物について考えることもできれば、突然訪れる衝撃的な展開に、動物と人間の共生や社会批評や警鐘など、さまざまな寓意や鮮烈なメッセージを見出すことも可能だろう。現時点で唯一のドキュメンタリー作品でありながら、物語を一義的な解釈から解き放つアーノルド流の映画術が冴え渡る。
「アンドレア・アーノルド監督セレクション」は、8月30日からシアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開、非売品A3ポスター付き特別鑑賞券、2回券¥2,600(税込)が劇場窓口で発売(メイジャーでは8月15より発売予定)。
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