リーアム・ニーソン、「スター・ウォーズ」で演じたキャラクターに不満?「ジェダイ・マスターのはずなのに」
2025年8月5日 11:00
Photo by Tristar Media/WireImage/Getty Imagesリーアム・ニーソンが、「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」(1999)での自身の役柄について、不満を漏らしている。新作コメディ映画「The Naked Gun」のプロモーション中に受けた米GQのインタビューで、ジェダイ・マスター、クワイ=ガン・ジンの死に方を「軟弱だった」と発言した。
クワイ=ガン・ジンは劇中で、弟子のオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とともにシス見習いのダース・モール(レイ・パーク)と三つ巴の決闘を展開。最終的にライトセーバーで腹部を貫かれて命を落とすが、ニーソンはこの展開に不満を抱いている。
「私の死はちょっと軟弱だった。ジェダイ・マスターのはずなのに、私のキャラクターはあの手に引っかかってしまった。『顔を狙っているぞ、いや違う、腹を狙っているんだ。うわ、やられた!』って感じで。勘弁してよ。ジェダイ・マスターとは到底思えない」
この発言は、「96時間」シリーズや「バットマン ビギンズ」などシリアスな役柄で知られるニーソンが、コメディ演技に挑戦する「The Naked Gun」のプロモーション中に飛び出した。リラックスした雰囲気の中での率直なコメントとなった。
ニーソンの不満とは裏腹に、クワイ=ガン・ジンの死はスター・ウォーズ・サーガ全体において極めて重要な意味を持つ。この死こそが、アナキン・スカイウォーカーの運命を決定づけた転換点だったからだ。
クワイ=ガンは型破りなジェダイとして描かれ、古い予言を信じ、感情に対してもより寛容な姿勢を示していた。アナキンは悲しみ、恐れ、怒り、愛といった感情との闘いに苦しみ、ジェダイ評議会や師匠オビ=ワンからも抑圧されていると感じるようになる。
ファンの間では、もしクワイ=ガンが生存していれば、アナキンの運命は大きく変わっていたのではないかという説が根強い。評議会がアナキンの入門を拒否した場合でも、クワイ=ガンならジェダイの組織を離れてまでアナキンを弟子にし、厳格なジェダイの掟にとらわれない指導をしていただろう。もしアナキンが愛する自由を与えられていたなら、ダークサイドに堕ちることもなかったのではないか。そう考えると、ニーソンが批判する「軟弱な死」こそが、銀河の運命を変えた瞬間だったのかもしれない。
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