「アメリカン・フィクション」原作者の小説「The Trees」が豪華キャストでドラマ化
2025年8月3日 22:00

映画「アメリカン・フィクション」の原作者で、全米図書賞&ピュリツァー賞受賞作家のパーシバル・エベレットによる小説「The Trees(原題)」が、リミテッドシリーズとしてドラマ化されることがわかった。
米Deadlineによれば、新シリーズはエミー賞受賞のスターリング・K・ブラウン(「THIS IS US 36歳、これから」)、アカデミー賞受賞のダバイン・ジョイ・ランドルフ(「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」)、ウィンストン・デューク(「ブラックパンサー」シリーズ)が主演交渉を進めている。
2022年刊行の「The Trees(原題)」は人種差別と警察による暴力を題材にしたスリラー。米ミシシッピ州の田舎町マネーで残虐な連続殺人事件が発生し、ミシシッピ州捜査局の刑事2人が現地に赴くと地元保安官や補佐官、検視官、白人住民たちから予想どおりの差別的扱いを受ける。すべての犯行現場には被害者の他にエメット・ティル(1955年に白人女性に口笛を吹いたことで虐殺されたアフリカ系アメリカ人の少年)に似た男の遺体があり、やがて同様の事件が全米各地で起こっていると知った刑事2人は、国内のリンチ事件を長年記録してきたルートドクター(米南部の薬草医・呪術師)にアドバイスを求めながら、事件の背後にある差別と暴力の歴史を紐解いていく。
ドラマの配役は正式発表されていないが、主人公の刑事2人組をブラウンとデュークが演じるようだ。脚本は「カラーパープル」のマーカス・ガードリーが執筆しており、放送局・ストリーミング各社が争奪戦を繰り広げている。
原作「The Trees(原題)」は22年ブッカー賞のショートリストに選出された。エベレットの小説「Erasure(原題)」を映画化した「アメリカン・フィクション」(ジェフリー・ライト主演)は、監督・脚本のコード・ジェファーソンがアカデミー賞脚色賞を受賞。エベレットが全米図書賞とピュリツァー賞をW受賞した小説「ジェイムズ」は、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、タイカ・ワイティティ監督で映画化企画が進行している。
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