南沙良×出口夏希「万事快調 オール・グリーンズ」26年公開 21歳の大学生による松本清張賞受賞作を映画化
2025年7月29日 08:00

南沙良と出口夏希が、第28回松本清張賞受賞作を映画化する「万事快調 オール・グリーンズ」に主演することが決定し、超ティザー映像が披露された。撮影は2024年10~11月に行われ、2026年に公開予定。「猿楽町で会いましょう」の児山隆が監督・脚本・編集を手掛けた。
原作は、作家・波木銅氏が大学生だった21歳の時に発表し、第28回松本清張賞を満場一致で受賞した青春小説。主人公は、未来が見えない町に暮らす秀美と美流紅。自分たちの夢をかなえるために、この町とおさらばするには、一攫千金を狙うしかない。彼女たちは、同好会「オール・グリーンズ」を結成し、禁断の課外活動を始める。
南が演じるのは、ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美(ぼく・ひでみ)役。南は映画初主演作「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(18)で多くの映画賞新人賞を獲得し、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22)や「光る君へ」(24)に出演。主演映画「愛されなくても別に」が現在公開中のほか、多くの映画やドラマで活躍している。
出口はもう一人の主人公で、陸上部のエースで社交的、スクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅(やぐち・みるく)役で出演。雑誌「Seventeen」のミスセブンティーン2018に選ばれ、現在は「non-no」専属モデルとして活動する出口は、俳優としてもNETFLIXシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」(22)やNetflix映画「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」(24)、「赤羽骨子のボディガード」(24)、『か「」く「」し「」ご「」と「』(25)など話題作への出演が続く。
南は本作の出演について、「鬱屈した世界を踏み潰して進もうとする彼女たちは、無軌道で危なっかしくて、どうしようもなく愛おしく感じました。傷を負っても走り続ける姿は本当に輝いていて、演じていてその力強さに救われる瞬間が何度もありました」とコメント。
出口は、「このような役を演じた事がなかったので、美流紅を演じられる嬉しさと、面白そう!という気持ちが湧いてきました」と脚本を手にしたときを振り返り、「後先考えずに真っ直ぐに突っ走る不適切な青春物語です。この痛快さと彼女たちの行く末をぜひ感じていただきたいです!」とアピールした。
児山監督は、自身の青春時代を重ねながら「この映画は青春時代がただ過ぎ去っていくことを指を咥えて見ていることしかできなかった男が監督した『青春映画』だ。あの頃好きだったもの、逃げ込んでいたもの、救われていたもの、全部詰め込んだ」と明かす。
主題歌は、クリエイティブミクスチャーユニット「NIKO NIKO TAN TAN」の書き下ろし曲「Stranger」に決定。ボーカル&シンセサイザーのOCHANは、「女子高生の諸刃の剣的な青い疾走感と、作中のモチーフである緑を重ねて碧色をイメージに制作しました。青春をテーマにするということが自分自身の中でも新鮮な体験で、バンドにとっても大切な一曲に仕上がったと思っています」とコメントを寄せた。
超ティザー映像は秀美と美流紅の会話シーンから始まり、主題歌のイントロとともに、不適切な青春が始まる様子が描かれる。
キャストと製作陣のコメント全文は以下の通り。
そんな鬱屈した世界を踏み潰して進もうとする彼女たちは、無軌道で危なっかしくて、どうしようもなく愛おしく感じました。
傷を負っても走り続ける姿は本当に輝いていて、演じていてその力強さに救われる瞬間が何度もありました。
刹那的な疾走感に、身も心も委ねながらとにかく走り抜いた撮影期間だったと思います。
この作品が「どこへも行けない」と感じてしまう私たちに確かな力を与えてくれるものになっていると信じています。
撮影は、同世代の方々とお芝居させていただく事で刺激を受けながら、日々、美流紅を作り上げていけたかな。と思っています。
悩みはたくさんあるけれど、人生を変えたくて一発逆転にかける高校生活。
後先考えずに真っ直ぐに突っ走る不適切な青春物語です。
この痛快さと彼女たちの行く末をぜひ感じていただきたいです!
陸上部には入ったけれど3ヶ月も続かなかったし、誰かに夢中になってこっぴどく失恋するようなこともなかった。
「青春」なんてものは、たぶん、もっと選ばれた人たちのものだったんじゃないかと少なくとも当時の自分は思っていた。
教室の隅っこで、漫画やアニメ、映画や音楽にばかりふれていた。
それらの中にしか自分の居場所はなかったし、誰も知らないものを知っているという、ちっぽけな優越感でなんとかバランスを取っていたんだと思う。
この映画は青春時代がただ過ぎ去っていくことを指を咥えて見ていることしかできなかった男が監督した「青春映画」だ。
あの頃好きだったもの、逃げ込んでいたもの、救われていたもの、全部詰め込んだ。
そうやってできた「万事快調」は、あの頃のひねくれた自分が観てもきっと面白いと言ってくれる映画になったと思う。
そうか、自分にもちゃんと青春があったんだ。
それはきっとこの映画を撮るための。
とまあ、なんだかそれらしいコメントはこの辺にして…、
超絶スーパーおもしろカッコいい映画が爆誕したんでみんな絶対観てね!!!!
(C)2026「万事快調」製作委員会
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