マーベル社長が「ブレイド」長期遅延の真相を初告白
2025年7月23日 12:30
(C)Marvelマーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長が、長期間にわたって遅延している「ブレイド」映画について、その理由を初めて詳細に語ったと米バラエティが報じている。最新作「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」の会見で、ファイギ社長は「マハーシャラ(・アリ)とはまだ契約している」と主演俳優の続投を改めて確認した上で、遅延の背景にあるマーベルの品質重視への方針転換に関して率直に語った。
「我々は単純に彼に革のコスチュームを着せてバンパイアを殺し始めさせたくなかった。『ブレイド』はユニークでなければならない」と説明。さらに、遅延の根本的な原因として、マーベルの「過度な拡張」を挙げ、「初めて量が質を上回った」と自己批判を込めて振り返った。
この方針転換の背景には、ディズニープラス配信サービス開始に伴うディズニーからの制作本数増加要請があった。同サービスでは「ワンダビジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」といったマーベル作品が配信されており、従来の映画製作ペースを大幅に上回る作品数が求められていた。
マーベルが企画開発を見直すなかで、2019年に発表され、当初23年11月公開予定だった「ブレイド」は停滞した作品の一つとなった。
制作過程では監督や脚本家の交代が相次いだ。ファイギ社長によると、「ブレイド」の物語には「3〜4つ」のバージョンがあり、そのうち2つは時代劇だった。「我々は現代に落ち着いた」とファイギ社長はコメントしている。
一方、アリは製作再開への強い意欲を示している。先月、新作「ジュラシック・ワールド 復活の大地」のニューヨークプレミアでバラエティに対し、「マーベルに電話して」と語った。製作開始時期について問われると、「準備ができていることを彼らに知らせてくれ」と答えている。
現在マーベル・スタジオは「狂気じみて素晴らしい」作品のみを受け入れるという新方針の下、品質を最優先に制作を進めているという。
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