元阪神・横田慎太郎さんの人生描く映画「栄光のバックホーム」主題歌は現役時代の登場曲・ゆず「栄光の架橋」
2025年7月10日 07:00

28歳の若さで逝去した元阪神タイガースの横田慎太郎さんの人生を描いたノンフィクションを映画化する「栄光のバックホーム」が、11月28日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開されることが分かった。併せて本作の主題歌が、横田さんの現役時代の登場曲、ゆずの「栄光の架橋」に決定した。
2013年に阪神タイガースにドラフト2位で指名された横田さんは、将来を嘱望されるが21歳で脳腫瘍を発症。引退を余儀なくされた彼が最後の試合で魅せた感動のラストプレーは、多くの人々の心に今なお深く刻まれている。その一球に込められたドラマを描いた横田さんの自著「奇跡のバックホーム」と、彼が23年に28歳で生涯を閉じるまで母・まなみさんら家族と共に闘い続けた人生の軌跡を描いたノンフィクション「栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24」を原作に、「栄光のバックホーム」として映画化される。なお、本作は幻冬舎フィルムの第一回作品となる。

企画・監督・プロデュースを、テレビドラマ「特命係長 只野仁」や映画「明日を綴る写真館」などを手掛けた秋山純が担い、脚本を 同じく「明日を綴る写真館」の中井由梨子が担当する。主人公・横田慎太郎を演じるのは元高校球児でもある新人の松谷鷹也。ともにプロ野球選手の父を持つ横田さんと松谷は親交を深め、横田さんはグローブ、松谷は俳優として最初に着た衣装を互いにプレゼントし合った。横田さんがホスピスに入ってから松谷は大阪に泊まり込み、横田さんに寄り添ったという。劇中で、松谷は横田さんから譲り受けたグローブで奇跡のバックホームの完全再現に挑む。松谷とともに主演を務め、横田選手の母・まなみさんに扮するのは鈴木京香。揺らぐことのない息子への愛を強く、優しく演じる。
主題歌に決定したゆずの「栄光の架橋」は、横田さんが闘病中、歌詞に自らの姿を重ね合わせて感動し、楽曲から力を得て復活までの日々を闘った曲だ。楽曲とともに病と闘う横田さんへ、ゆずのリーダー・北川悠仁がビデオメッセージでエールを贈ったエピソードは、横田まなみさんの目線で描かれたノンフィクション「栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24」にも登場している。

母のまなみさんは「息子が闘病中、そしてグランドに戻ってからも目の影響で悩み苦しみました。そんな時、『栄光の架橋』という曲があまりにも自分の人生と重なり共感しました。そしてこの曲が自分の大きな励みとなり支えられて立ち上がり、あの奇跡のバックホー厶が生まれたと思っています。この曲は自分の人生と重なっていると最後のホスピスでも毎日流していました。穏やかな顔をしていました」と語っている。また、主題歌決定に際し、ゆずからは「28年の生涯を全うした横田慎太郎さんに、最大限の敬意を表して『栄光の架橋』を贈ります」というコメントが寄せられた。
23年9月14日、阪神タイガースが甲子園球場で18年ぶりのリーグ優勝を決めた日には、横田さんとドラフト同期の岩崎優投手が9回表に登板する際、自身の登場曲を「栄光の架橋」に変えたことがあった。その際、4万人の観客が横田さんを思い大合唱したことは、球史に残る出来事となっている。
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