凪良ゆう「汝、星のごとく」横浜流星×広瀬すず×藤井道人監督で映画化 本屋大賞受賞の15年に渡る切ない愛の物語
2025年7月3日 05:00

横浜流星と広瀬すずが、凪良ゆう氏が2度目の本屋大賞に輝いたベストセラー小説を映画化する「汝、星のごとく」に主演することがわかった。2人が凪良氏原作の映画に出演するのは、「流浪の月」に続き2度目。監督は、横浜と幾度もタッグを組み、プライベートでも親交を深めてきた藤井道人。撮影は7月にスタートし、2026年公開を予定している。

「美しい彼」シリーズや、第18回本屋大賞を受賞した「流浪の月」などで知られる凪良氏の最高傑作との呼び声も高い原作小説は、第168回直木賞候補となり、第20回本屋大賞をはじめ数々の賞を受賞。シリーズ累計発行部数は100万部を超え、7月15日には文庫版が発売される。
物語の舞台は、風光明媚な瀬戸内のとある島。京都から島に転校してきた男子高生・青埜櫂と、島で生まれ母親と暮らす女子高生・井上暁海は恋に落ちるが、それぞれの抱える運命に翻弄され、選択を迫られる。あまりにも切ない15年間に渡る2人の愛、そして選択の物語が紡がれる。
母と2人で暮らしながら、漫画家になる夢を持つ櫂を演じるのは、映画「正体」で第48回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝き、NHK大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」や映画「国宝」などで高い評価を得る横浜。かねて原作の映画化を望んでいた横浜が、信頼を寄せる藤井監督に提案したことがきっかけで、本作の映画化が実現した。
横浜は撮影を前に、「奇跡の連続が起き、撮影が始まる前から感無量で、皆様に心から感謝しています。責任を持ってこの作品の素晴らしさを皆様に届けますのでご期待下さい」と意気込みを語った。
櫂と島で出会い、大好きな刺繍を仕事にしたいと願う暁海役は、「遠い山なみの光」(9月5日公開)や「宝島」(9月19日公開)の公開も控える広瀬が、繊細かつ丁寧な演技で体現。「何とも言えない、でも素直な愛のかたちが沢山あり、主人公2人の世界を丁寧に、優しく寄り添っていけたら」とコメントを寄せた。

メガホンをとるのは、「新聞記者」や「余命10年」「青春18×2 君へと続く道」など国内外でヒット作品を連発し、横浜主演の「正体」で日本アカデミー賞で最優秀監督賞含む最多12部門・13受賞の快挙を成し遂げた藤井監督。
藤井監督は「この作品は、主演の横浜流星の熱い想いから実現した映画であり、その想いに僕も応えたい一心で覚悟を持って鋭意製作中です。また、広瀬すずさんとのはじめての作品創りも心から楽しみにしています」と期待を語った。
脚本は、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」や「コード・ブルー」シリーズ、「きのう何食べた?」シリーズなどを手掛けてきた人間ドラマの名手・安達奈緒子が担当する。
キャストと製作陣のコメントは以下の通り。
繊細な心情描写、言葉の力、正しさや現代社会への問いかけ。美しさと残酷さが同居している世界観。全てに心を掴まれ、映画化に携わることができ、転機となった作品になりました。
その後も一読者として楽しませて頂き、『汝、星のごとく』に出会いました。
読んだ瞬間、瀬戸内海の綺麗な景色の中に、自分が櫂として生きたいと思い、
僭越ながら凪良先生、藤井監督に長々と自分の想いを伝え、快く受け取って下さいました。
この作品を映画にするなら、人物や世界観を更に魅力的にさせる藤井監督しかいないですし、
『流浪の月』でご一緒したすずちゃんが暁海として生きてくれる。
奇跡の連続が起き、撮影が始まる前から感無量で、皆様に心から感謝しています。
責任を持ってこの作品の素晴らしさを皆様に届けますのでご期待下さい。
何とも言えない、でも素直な愛のかたちが沢山あり、
主人公2人の世界を丁寧に、優しく寄り添っていけたらいいな、と思います。
そして、個人的に、いつか藤井組に参加してみたいと思っていたので、
監督の現場に立てる日が来た事をとても嬉しく思います。
監督と何度もやられている流星くんがいてくれるので、思いっきり頼りたいと思います。
この作品は、主演の横浜流星の熱い想いから実現した映画であり、その想いに僕も応えたい一心で覚悟を持って鋭意製作中です。
また、広瀬すずさんとのはじめての作品創りも心から楽しみにしています。
瀬戸内海の美しい景色と、素晴らしい凪良先生の原作、脚本の安達奈緒子さんの繊細な脚本の映像化は自分にとっても新しい挑戦になると思うので、是非応援いただけると幸いです。
撮影でお邪魔するロケ地の皆さま、何卒宜しくお願いいたします。

フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント