三木聡監督×上野樹里「亀は意外と速く泳ぐ」公開20周年記念 デジタルリマスター版をリバイバル上映【コメントあり】
2025年7月2日 09:00

人気ドラマ「時効警察」を手掛けた三木聡監督が上野樹里を主演に迎えて2005年に発表した「亀は意外と速く泳ぐ」の公開20周年を記念して、デジタルリマスター版として8月8日からテアトル新宿ほか全国順次公開が決定した。併せて監督とキャストからコメントが寄せられた。
本作は、シティボーイズの舞台の作・演出家として知られ、「タモリ倶楽部」「トリビアの泉」ほか数々の人気番組の放送作家としてキャリアを積んできた三木聡が「イン・ザ・プール」に続いて手掛けた2作目の長編映画。公開時、従来の日本映画には無かった独特なゆるいテンポとオフビートな笑いで“脱力系”映画として人気を博し、ロングランを記録している。
そのタイトルには、“知っているはずの日常にも、まだ知らない別の世界があり、それを知ることで少し幸せになる“という意味が込められており、平凡な日常も視点を変えることで非日常になる様を描く。なお、後に韓国で公開された際、イ・ビョンホンが本作を観て、三木作品への出演を希望したという逸話も残っているが、権利元の会社がなくなってしまったため、長らく見ることができない状態だった。

主人公のスズメを担ったのは、当時「スウィングガールズ」のヒットで人気出演作が相次いでいた19歳の上野。スズメの幼馴染であり、自由奔放な性格のクジャクをブレイク前の蒼井優、スズメにスパイ教育をするスパイ夫婦を“三木組”常連の岩松了とふせえりが演じ、さらに松重豊、要潤、伊武雅刀、温水洋一、嶋田久作など個性派が脇を固めている。
平凡な主婦の片倉スズメは、単調な毎日を送っていた。ある日、ふとしたことからスパイの仲間入りをする。スズメに下ったミッションは、目立つことはせず平凡に過ごすこと。別視点で物事を考える毎日は新鮮で、これまで気に留めていなかった日常の裏側に意識を向け始めると1日はあっという間に過ぎ去る。何の特別感もない日々を送っていたはずのスズメは、次第に、ヘンな人々に巻き込まれ、周囲ではおかしな出来事が立て続けに起こり、人目を引く存在に。彼女のスパイ生活はどうなってしまうのか……。
新たに制作されたリバイバル版のポスタービジュアルは、公開当時のポスターのデザインを踏襲しつつ、レトロな衣装を身にまとった上野を中心に、不思議な国に迷い込んだかのような、鮮やかでポップな家具と渦巻で作品の世界観を表現したビジュアルとなっている。
リバイバル公開に寄せられた三木監督、上野、岩松、ふせのコメントは以下のとおり。
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