デビッド・リンチ監督の遺稿を出版か 遺族がコメント
2025年6月16日 16:00

今年1月に死去した故デビッド・リンチ監督が生前にNetflixで企画していたリミテッドシリーズ「Unrecorded Night(仮)」について、その遺稿が出版される可能性があることが明らかになった。娘のジェニファー・リンチがタイムズ紙に語った。
ジェニファーは「私たちは誰も、父の代わりにこのシリーズを制作しようとは思いませんでした」と語り、「ですが、彼のアイデアに触れてもらえるよう、出版という形で世に出すことを検討しています。誰の目にも触れないなんて、あまりにも悲しいことですから」と思いを明かした。
本作のキャストは正式には決定していなかったが、リンチ作品の常連たちが再集結する予定だったことも明かしている。「カイル(・マクラクラン)はきっと出演していたと思います。ローラ(・ダーン)も、ナオミ(・ワッツ)も。父は友人たちと一緒に作品をつくるのが大好きでした」と語った。
リンチの最期の数カ月について、ジェニファーは「精神的には創作意欲にあふれていましたが、呼吸がとてもつらそうでした」と回想し、「それでもアーカイブ作業を進めていて、ほとんど完成しています」と、最期まで精力的に活動していた様子を述べた。
また、2017年のテレビシリーズ「ツイン・ピークス The Return」がリンチの最後のTV作品となったが、共同制作者のマーク・フロストは、第4シーズンについてリンチと話し合っていたことを明かしている。
「ごく初期のアイデアはありましたが、まだ紙に書き起こす前の段階でした。彼の健康が不確かだったときに無理に進めるのは適切ではないと判断しました。彼なしでこの作品をつくるなんて想像もできません。でも、他の形があるかもしれません」とフロストは語った。
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