なぜか入国できないカップル、「入国審査」を通して湧き上がる互いへの疑念…「Rotten Tomatoes」批評家スコア100%の注目作、予告完成
2025年6月5日 18:00

わずか17日間で撮影された「低予算×監督デビュー作」ながら、世界15カ国の映画祭で絶賛された「入国審査」の予告編と場面写真11点が一挙にお披露目。映像には、移住のためにニューヨークに到着したが、なぜか入国できないカップルと、「その答えが人生を左右する」という衝撃のコピーが切り取られている。
本作は“監督の実体験”に基づく、予測不能な深層心理サスペンス。物語の中心となるのは、ニューヨークの空港で入国審査を待つ、スペインからやってきた幸せなカップル。移住のビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、説明もなく別室に連行され、密室での不可解な尋問が始まる。なぜふたりは止められたのか? 審査官は何かを知っているのか――? 予想外の質問が次々と浴びせられるなか、やがてある疑念が、ふたりの間に沸き起こる。
(C)2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE
(C)2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE予告編では、ディエゴとエレナが入国審査でパスポートを見せるが、なぜか「ご同行を」と別室に連れていかれるシーンで始まる。そこに入ってきたのは、厳しい表情の審査官。「名前は?」「機内か空港で人から何か預かりましたか?」など矢継ぎ早に質問を受け、思わずエレナが英語でなくスペイン語で「こんなの嫌がらせだわ」と愚痴ると、審査官から「スペイン語も分かるわよ」「正直に答えなさい」といわれ、威圧的な雰囲気が、ふたりの心を押しつぶす。
さらに、「グリーンカードに応募したのは初めて?」という質問に、エレナは「はい」と答えるが、ディエゴは「いいえ」と答える。するとエレナの表情が曇り、ふたりの間にさえ、微妙な空気が流れ始める。別々の尋問であぶり出される、それぞれの言い分。「パートナーを愛している?」「嘘はついてない」――取り乱すエレナと、狼狽するディエゴ。緊張感が高まり、予測不能なやりとりで、観る者を一気に物語に引き込む映像に仕上がった。
(C)2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE
(C)2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE場面写真では、幸せそうなディエゴとエレナ、そして対照的な審査官の鋭い眼光を活写。さらに入国審査が進むなかで、パートナーへの疑念が沸き起こるふたりの表情の違いにも注目だ。
わずか17日間の撮影、たった65万ドルで製作された本作は、スペイン映画として初めて第39回インディペンデント・スピリット賞で3部門(新人作品賞、新人脚本賞、編集賞)にノミネート。2023年のSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)映画祭に正式出品されたほか、タリン・ブラックナイト映画祭新人作品賞など、世界中の映画祭で、最優秀作品賞や観客賞などに輝いた。
さらに劇場公開後も、スペインの大手配信サービス「Filmin」で爆発的人気を獲得し、同年のスペイン映画で最も視聴された作品に。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes(原題)」では、批評家スコア100%、観客スコア97%(6月3日時点)の高評価を獲得している。
(C)2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE監督・脚本を手がけ、まさに一夜で無名のクリエイターから、最も注目される映像作家へと転身を遂げたのは、ベネズエラ出身のアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスティアン・バスケス。ロハス監督自身がベネズエラからスペインに移住した際、実際に体験したことからインスピレーションを受け、本作を生み出した。なお、ロハス監督とバスケス監督が、7月に公式初来日することが決定し、試写会でのティーチインも予定している。
アルベルト・アンマン(「ナルコス」)が、気弱に見えて得体の知れない影を感じさせるディエゴ、ブルーナ・クッシ(「悲しみに、こんにちは」)が、異国の地でパートナーの別の顔を知るという悪夢へと突き落とされるエレナを演じた。威圧的で底知れない恐ろしさを放つ審査官には、ローラ・ゴメス(「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」)とベン・テンプル(「サン・セバスチャンへ、ようこそ」)を配した。
「入国審査」は、8月1日に東京の新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。なお6月6日からムビチケ前売券(オンライン)が販売される。詳細は、サイト(https://ticket.moviewalker.jp/film/088860?from=official)で確認できる。
(C)2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE(C)2022 ZABRISKIE FILMS SL BASQUE FILM SERVICES SL SYGNATIA SL UPON ENTRY AIE
フォトギャラリー
関連ニュース
「『鬼滅の刃』無限城編」V3、「TOKYO MER」「星つなぎのエリオ」「長崎 閃光の影で」「入国審査」がアップ【映画.comアクセスランキング】
2025年8月4日 14:00
「入国審査」あらすじ・概要・評論まとめ ~心が丸裸にされた時、あなたならどうする―「入国審査」が問いかけること~【おすすめの注目映画】
2025年7月31日 09:00
映画.com注目特集をチェック
ズートピア2
【最速レビュー】「最高の続編」「2025年頑張ったご褒美みたいな映画」「メロすぎる」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」 些細な口論が…まさか 異常事態を総力取材
提供:ハピネットファントム・スタジオ
かっこよすぎるでしょ…
ビジュアルもアクションも友情も絆も主題歌も、すべてクリティカルヒットしました
提供:ワーナー・ブラザース映画
ワーナー・ブラザース映画ファンフェスティバル
【珠玉の傑作13本を映画館で一挙上映!】「ハリポタ」「マトリックス」「るろ剣」etc…(提供:ワーナー・ブラザース映画)