なぜか入国できないカップル、「入国審査」を通して湧き上がる互いへの疑念…「Rotten Tomatoes」批評家スコア100%の注目作、予告完成
2025年6月5日 18:00

わずか17日間で撮影された「低予算×監督デビュー作」ながら、世界15カ国の映画祭で絶賛された「入国審査」の予告編と場面写真11点が一挙にお披露目。映像には、移住のためにニューヨークに到着したが、なぜか入国できないカップルと、「その答えが人生を左右する」という衝撃のコピーが切り取られている。
本作は“監督の実体験”に基づく、予測不能な深層心理サスペンス。物語の中心となるのは、ニューヨークの空港で入国審査を待つ、スペインからやってきた幸せなカップル。移住のビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、説明もなく別室に連行され、密室での不可解な尋問が始まる。なぜふたりは止められたのか? 審査官は何かを知っているのか――? 予想外の質問が次々と浴びせられるなか、やがてある疑念が、ふたりの間に沸き起こる。


予告編では、ディエゴとエレナが入国審査でパスポートを見せるが、なぜか「ご同行を」と別室に連れていかれるシーンで始まる。そこに入ってきたのは、厳しい表情の審査官。「名前は?」「機内か空港で人から何か預かりましたか?」など矢継ぎ早に質問を受け、思わずエレナが英語でなくスペイン語で「こんなの嫌がらせだわ」と愚痴ると、審査官から「スペイン語も分かるわよ」「正直に答えなさい」といわれ、威圧的な雰囲気が、ふたりの心を押しつぶす。
さらに、「グリーンカードに応募したのは初めて?」という質問に、エレナは「はい」と答えるが、ディエゴは「いいえ」と答える。するとエレナの表情が曇り、ふたりの間にさえ、微妙な空気が流れ始める。別々の尋問であぶり出される、それぞれの言い分。「パートナーを愛している?」「嘘はついてない」――取り乱すエレナと、狼狽するディエゴ。緊張感が高まり、予測不能なやりとりで、観る者を一気に物語に引き込む映像に仕上がった。


場面写真では、幸せそうなディエゴとエレナ、そして対照的な審査官の鋭い眼光を活写。さらに入国審査が進むなかで、パートナーへの疑念が沸き起こるふたりの表情の違いにも注目だ。
わずか17日間の撮影、たった65万ドルで製作された本作は、スペイン映画として初めて第39回インディペンデント・スピリット賞で3部門(新人作品賞、新人脚本賞、編集賞)にノミネート。2023年のSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)映画祭に正式出品されたほか、タリン・ブラックナイト映画祭新人作品賞など、世界中の映画祭で、最優秀作品賞や観客賞などに輝いた。
さらに劇場公開後も、スペインの大手配信サービス「Filmin」で爆発的人気を獲得し、同年のスペイン映画で最も視聴された作品に。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes(原題)」では、批評家スコア100%、観客スコア97%(6月3日時点)の高評価を獲得している。

監督・脚本を手がけ、まさに一夜で無名のクリエイターから、最も注目される映像作家へと転身を遂げたのは、ベネズエラ出身のアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスティアン・バスケス。ロハス監督自身がベネズエラからスペインに移住した際、実際に体験したことからインスピレーションを受け、本作を生み出した。なお、ロハス監督とバスケス監督が、7月に公式初来日することが決定し、試写会でのティーチインも予定している。
アルベルト・アンマン(「ナルコス」)が、気弱に見えて得体の知れない影を感じさせるディエゴ、ブルーナ・クッシ(「悲しみに、こんにちは」)が、異国の地でパートナーの別の顔を知るという悪夢へと突き落とされるエレナを演じた。威圧的で底知れない恐ろしさを放つ審査官には、ローラ・ゴメス(「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」)とベン・テンプル(「サン・セバスチャンへ、ようこそ」)を配した。
「入国審査」は、8月1日に東京の新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。なお6月6日からムビチケ前売券(オンライン)が販売される。詳細は、サイト(https://ticket.moviewalker.jp/film/088860?from=official)で確認できる。

(C)2022 ZABRISKIE FILMS SL BASQUE FILM SERVICES SL SYGNATIA SL UPON ENTRY AIE
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