A24作品を毎月24日に特別上映 第6弾は鬼才アレックス・ガーランドの「MEN 同じ顔の男たち」に決定
2025年5月23日 18:00

独立系スタジオA24が製作、同社とパートナーシップ契約を結んでいるハピネットファントム・スタジオが配給する作品を、毎月24日の「A24の日」にTOHOシネマズで特集上映する企画の第6弾が、鬼才アレックス・ガーランド監督の「MEN 同じ顔の男たち」に決定。6月24日にTOHOシネマズ日比谷とTOHOシネマズなんばで上映される。
本作のメガホンをとったガーランドとA24の歴史は、彼が監督デビューを果たした「エクスマキナ」までさかのぼる。小説家としてキャリアをスタートし、その後、脚本家に転身。以降ダニー・ボイル監督とのタッグで活躍を続けてきたガーランドは、「エクスマキナ」で第88回アカデミー賞脚本賞の候補となり、視覚効果賞を受賞。その北米配給を担ったのが、当時設立3年目のA24だった。

それから7年後、A24製作のもと世に放たれたのが、今回上映が決定した「MEN 同じ顔の男たち」だ。夫の死を目撃してしまった女性が、心の傷を癒すため自然あふれるイギリスの田舎町を訪れ、そこで同じ顔をした男たちに出会う中で迫りくる恐怖、そして自身の内にある恐怖に対峙する姿を描く。第75回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映された際は、衝撃的な展開が話題となったが、ガーランドは本作の狙いについて「これまで撮ってきたどの作品よりも観客に議論して欲しい」と話している。
また、A24との映画製作についてガーランドは、「自分の意見を突き通すために出資者と戦わなければならない時があるけれど、そういう意味ではA24との仕事は戦う必要が全くありません。自分にとって映画作りで一番重要なのは、クリエイティブな自由。A24では、人々が思い描いているとおりに、理想的な形で映画を作るんです」とスタジオと信頼関係が築けたことを明かしており、両者が築き上げた関係値が、昨年日本でもヒットを記録した「シビル・ウォー アメリカ最後の日」に繋がっていったことがうかがえる。なお、A24とのタッグ3作目となる「Warfare(原題)」も2026年の日本公開が決定している。

今回「MEN 同じ顔の男たち」が上映される両劇場では、イラスト:ヒグチユウコ×デザイン:大島依提亜のアートビジュアルの特製ステッカーが入場者にプレゼントされる。また、TOHOシネマズ日比谷では、ゲストを招いたトークショーを予定している。

今後のA24×ハピネットファントム・スタジオの新作には、A24初の3部作にして最大ヒットシリーズとなる「X エックス」「Pearl パール」に続く最新作「MaXXXine マキシーン」が6月6日から。主演のセバスチャン・スタンが、第82回ゴールデングローブ賞ならびに第74回ベルリン国際映画祭で最優秀主演俳優賞を獲得した「顔を捨てた男」が7月11日からの全国公開を控えている。
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