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地獄に挑む――NY救急救命隊の真実を描く「アスファルト・シティ」参加への覚悟 ショーン・ペン&タイ・シェリダンが明かす

2025年5月19日 08:00

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米ニューヨークのハーレムで働く救急救命隊の真実を描いた緊迫の没入型スリラー
米ニューヨークのハーレムで働く救急救命隊の真実を描いた緊迫の没入型スリラー
(C)2023 BF MOVIE LLC. All Rights Reserved.

ショーン・ペンと「レディ・プレイヤー1」のタイ・シェリダンが共演した「アスファルト・シティ」は、ニューヨーク救急救命隊員が直面する困難をリアルに描き、ひっ迫した医療現場で命を削って従事している人々へ想いを馳せる作品として、世界でも高い評価を受けている。このほど、主演を務めたペンとシェリダンのキャスティング秘話、それぞれが映画に込めた想いを語るコメントが公開された。

第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作は、米ニューヨークのハーレムで働く救急救命隊の真実を描いた緊迫の没入型スリラー。監督のジャン=ステファーヌ・ソベール(「ジョニー・マッド・ドッグ」「暁に祈れ」)は、原作者のシャノン・バークが約5年間ニューヨーク市の救急救命士として働いていた経験を基に書いた小説「Black Flies」と出合い映画化を決意。小説の舞台は90年代のニューヨークだったが、ソベール監督は現代の物語を描くべく、3年以上もの時間をかけて現在のニューヨーク救急救命医療現場をリサーチしている。

原作を読んだとき、主人公のひとりであるベテラン救命士ラット役の第一候補は「ショーン・ペンしかいなかった」とソベール監督は語っている。2018年、監督初長編作「ジョニー・マッド・ドッグ」をきっかけに連絡を取り合っていたペンに主演を打診するが、“監督やプロデューサーなど制作側に専念するため役者はもうやらない”という理由からオファーを断られてしまう。

しかし、コロナ禍にロサンゼルス消防局と協力してワクチン接種を始めたペンに対し「その経験をふまえて、今こそこの映画を作る時じゃないか」と再度アプローチしたところ、ペンは最終的に本作が訴える現状への危機感に共鳴し、出演を決め、さらにプロデューサーも兼任し制作のあらゆる段階に関わることになった。

画像2(C)2023 BF MOVIE LLC. All Rights Reserved.

ラットと組んで行動する新人隊員のクロス役として、最初にソベール監督の頭に浮かんだのはシェリダンだった。ソベール監督が話を持ちかけたところ、すぐさま映画のアイディアに興味を持ったシェリダンは、ペン同様にプロデューサーとしても参加することを決め、さらに自身の制作会社「Dogwood Pictures」で初の長編映画を手がけたいと申し出るほど物語に魅了されたという。

役作りのため、ペンとシェリダンはブルックリンのワイコフハイツ病院の救急隊員と熱心にトレーニングし、救急車に同乗した。その際、帽子とマスクで変装していたので、誰も俳優である彼らに気づかなかったようだ。ペンは、ラット役を通じて知った、医療現場の深刻さを振り返っている。

「この役にはずっと断り続けてきたんです。きっと大変な役になるだろうと分かっていたから。キャラクターが自己嫌悪に駆られたり、麻痺したり、惨めな気持ちになったりする時を毎日演じるのは大変なことで、ここ10年そういう役を演じるのはますます難しくなってきていました。映画の撮影準備のために、救急車に同行した時、私が衝撃を受けたのは飛び散る血などではなく、“孤独”だったのです。誰かが撃たれた時は、傷口を押さえるしかありません。しかし、孤独は治療が難しいのです」

一方でシェリダンは、実際に救急救命の現場に従事して実経験を積んだ役作りについて、こう語っている。

「映画で経験するすべての手順を体験しました。救急車の後部座席に座り、点滴をセットし、心肺蘇生を行い、患者に呼吸管理装置(BVM)を装着します。撮影開始前の2カ月間、週に3~4回、12時間もの同乗訓練を行いました。大抵は夜勤でした。その後、日中に5~6時間を教室で過ごし、協力体制の構築、心肺蘇生、気管挿管、点滴の方法などを学びました。彼らがどのように仕事をしているのか、患者とどのように接しているのか、そして医師同士がどのように接しているのか、ほかでは知り得ないことを学び、演技に生かすことができました」

アスファルト・シティ」は、6月27日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開。R15+指定。

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