押井守監督「天使のたまご」4Kリマスター版がカンヌ国際映画祭クラシック部門でワールドプレミア
2025年5月17日 08:00
 (C)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ
(C)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ押井守監督作品「天使のたまご」の4Kリマスター版が、第78回カンヌ国際映画祭のクラシック部門(カンヌ・クラシックス)に選出され、5月13日にワールドプレミア上映が行われた。
「天使のたまご」は1985年にリリース・上映され、今年40周年を迎えるOVA。水没した都市で、“天使のたまご”と信じるたまごを抱き続ける少女(CV:兵藤まこ)と、夢で見た鳥を探す少年(根津甚八)の交流を描く。廃墟のような街で出会ったふたりの間にはほのかな共感が芽生えるが、ある晩少年は少女のたまごを割ってしまう。押井監督にとっては初のオリジナル作品で、原案・脚本も担当。原案・アートディレクションをゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのイメージイラストで知られる天野喜孝が手がけた。
カンヌ国際映画祭のクラシック部門(カンヌ・クラシックス)は、復元された傑作映画や、過去の名作映画の再発見を目的として2004年に設立。日本映画としては、黒沢明監督の実写時代劇「七人の侍」の4K修復版や、日本初のカラー長編アニメ映画「白蛇伝」などが選出されてきた。
「天使のたまご」4Kリマスター版は、25年内に全世界で上映予定。押井監督自身による監修のもと、35ミリフィルム原版をスキャニングして4Kリマスター化し、音響もDolby Atmosにリミックスしている。5月7日には、サウンドトラック「天使のたまご 音楽編『水に棲む』」の音源をリマスタリングしたアナログLPとUHQCDがリリースされている。
押井、天野からのコメント全文は以下の通り。
巧(うま)く世の中に出してあげられなかった不憫(ふびん)な娘のような作品です。
これを機会にひとりでも多くの方に見ていただければ、監督としてこれに優る幸せはありません。
気の遠くなるような細かな作業に耐えてくれたスタッフにあらためて感謝します。
このたびは「天使のたまご 4Kリマスター」のカンヌ国際映画祭クラシック部門への選出ありがとうございます。
原版制作当時30歳そこそこの僕には思いもよらない快挙です。
このような素晴らしい知らせを受けて、あの頃の苦労が40年の時を経て報われたような気持ちです。
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