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トム・クルーズ「ミッション:インポッシブル」最新作を見て「もっと良くなる」 映画界を盛り上げるスターの“飽くなき探求心”【来日記者会見】

2025年5月7日 15:00

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5月17日~22日の先行上映を、サプライズで発表!
5月17日~22日の先行上映を、サプライズで発表!

米俳優トム・クルーズが5月7日、大ヒットシリーズ最新作「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」の来日会見に出席。日本のファンに向けて、5月17~22日の6日間、先行上映が実施されることがサプライズで発表された。

会見冒頭では、クルーズの出演作を振り返る特別映像が上映された。クルーズの魅力や名シーンが凝縮され、映画史に残した偉大な軌跡を感じさせる内容で、涙を流す観客の姿もあった。その後、集まった報道陣と観客の前で、キャスト陣はQ&Aセッションに参加し、本作についてじっくりと語った。

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前日の5月6日、東京都庁で行われたジャパンプレミア終了後、キャスト陣は観客とともに本編を鑑賞。クルーズ以外のキャスト陣にとっても、本編を見るのは初だったという。上映後、観客がスタンディングオベーションをおくる感動的な一夜となったようだ。クルーズは「素晴らしく、本当に美しい体験でした。キャストにも初めて見せる、特別な機会にしたいと思ったんです。『ミッション:インポッシブル デッドレコニング』『ファイナル・レコニング』、そして『トップガン マーヴェリック』などの映画を、7年かけて製作しました。本作は字幕の作業が終わったのが、ほんの2日前。こういう映画を作るのは長い時間がかかりますし、こだわりもたくさんあるので、全ての人の協力が必要です」と感謝を伝える。

そしてクルーズは、「観客の皆さんにお礼を言いたいです。昨日はすごく感動しましたし、(クリストファー・)マッカリー監督も私も観客の皆さんのために映画を作っていて、あのような反応を見られるのは、私たちの夢なんです」と目を輝かせた。

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さらに、“クリエイター・ブラザー”であるマッカリー監督が登壇し、ふたりは本作で披露される超絶アクションの裏側を明かした。この日のテーマになったのは、予告編などでも明らかになっているが、クルーズが挑んだ2種類の過酷なアクション。ひとつ目は、縦横無尽に飛び回るプロペラ機にクルーズがしがみつく空中アクションだ。クルーズは上空2400メートル超、時速225キロで飛んでいる機体の上で、強風に煽られるなかで、大ジャンプを見せている。

クルーズは飛行機の羽の上を歩く“ウィングウォーキング”に挑んでおり、「スピードも風圧もすごくて、呼吸すらできない。工夫しながら意識的に呼吸しましたが、体力がかなり奪われます。全身の筋肉を使いますし、ただ歩くだけではなく、芝居をしながら空中を移動するのです」「僕が、肉体的に何ができるのかを試しました。エネルギー切れもありますから、体を鍛えないといけなかった」と振り返る。そして、「今回のような大変なアクションは初めてでした」と、難易度の高さを伝えた。

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さらにマッカリー監督は、「このシーンについて、トムのアイデアを叶えるために、翌日には機材とテクノロジーが開発されて、午後には撮影を行いました。見たことのないようなシーンが撮れたと思います。映画の主人公がこんなことをするのは、初めてです。この映画では、たくさんの無理なことをしています」とほほ笑む。さらに、「空中戦でトムは、ひとりで飛行機に乗って、機内でも機体上でもいろんなパフォーマンスをしています。カメラの撮影や照明など、トムが機材を全てコントロールして、ひとりで全部こなしているんです。まさにワンマンショーですね」と、驚きのエピソードを披露していた。

ふたつ目は、危険な潜水スタント。クルーズが身に着けた特別設計のマスクとウェットスーツは、長時間使用すると、低酸素症を引き起こすため、10分間しか着用できないという制約があり、まさに危険と隣り合わせ、命がけのアクションだ。クルーズとマッカリー監督はふたりで水中に潜り、ハンドサインでコミュニケーションをとっていたという。

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イベントには、まさに「ミッション:インポッシブル」ファミリーといえる、サイモン・ペッグ(ベンジー・ダン役)、ポム・クレメンティエフ(パリス役)、ヘイリー・アトウェル(グレース役)、グレッグ・ターザン・デイビス(ドガ役)も勢ぞろいした。

スパイ組織・IMFに所属する主人公、イーサン・ハント(クルーズ)の親友であり、優れたエンジニアでもあるベンジーを演じるペッグは、「20年前にシリーズ第3作『M:i:III』を撮影して、さまざまな経験をしてきました」としみじみ。クルーズは「すごく有能な俳優だということで、サイモンを誘いました。初日に現場に来てもらった時に、脚本3ページ分の会話をやってもらったんです。その場で書き変えたりもしましたが、最初から彼は素晴らしかった。コメディセンス、演技力、チームワークが素晴らしい。サイモンとの仕事が楽しいですし、彼が大好きです」と、熱い友情を垣間見せた。

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前作でイーサンと共闘し、死線を潜り抜けたグレース役のアトウェルは、「前作で彼女は一匹狼で、チームの一員になることへの恐れがありました」「本作でもまだ訓練が足りていなくて、いろいろと失敗もしますが、チームメンバーを失う恐怖を理解しています。自分の野望だけではなく、より大きな目的のために、やらなければならないことに挑んでいきます」と、その“変化”をアピールする。

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イーサンの前に立ちはだかる敵・パリス役として存在感を見せたクレメンティエフは、ネタバレに気を遣いつつ、「本作ではもっと、彼女の脆さや人間らしさが見えるはずです」と予告。自身や国家にとっての正義と、IMFやイーサンが世界を救おうとする信念の狭間で揺らぐCIAエージェント・ドガ役のデイビスは、「ドガの進化は、イーサン・ハントが正しい選択をしているのかどうか、考えていることです。本作でドガは重要な決断をします」と、意味深に呼びかけた。

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そしてイベント終盤では、記者からのQ&Aにこたえる時間がもうけられた。まずは「クルーズさんのエネルギーの源は? モチベーションをいかに保っているのですか?」という質問に、クルーズは「目標を常にもって、新しい頂を作っていくことです。何かを作る許可を誰かに得るのではなく、何があっても作り上げるという覚悟で、達成するようにしています」「人生は冒険です。さまざまな挑戦をしているので、『怖くないのか』と聞かれることもありますが、私にももちろん恐怖はあります。恐怖という感情はもっていても良いんです、それでもとにかく前進していくことです」と、何事にもチャレンジし続ける秘訣を伝えた。

続いて「本作では、過去シリーズの要素をうまくまとめ上げていますが、始まりのアイデアはどのように生まれたのでしょうか?」という質問。マッカリー監督は、「映画を完成させるたびに、悔いが残ることがほとんどです。昨日、本作のエンドクレジットを見ているときにトムは、『もっといけるよ』と。毎回そんな感じです」と、クルーズの飽くなき探求心に触れる。そして「我々は脚本を書くとき、役を作り、その役に合うキャストを探すのではなく、私たちと組みたいキャストを探し、彼らのために役を描き下ろすんです」といい、「ここに彼らがいるのは、『ミッション』に愛されているからですね」と、登壇したキャスト陣を愛情たっぷりに称えた。

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クルーズはマッカリー監督のストーリーテリングの才能を称賛しつつ、「マッカリー監督に出会ってすぐ、僕は『この人と一生一緒に仕事をするんだ』と分かりました」「マッカリー監督は、キャストの人間性から、物語を発展させるのです。彼らの能力、彼ら自身も知らない能力に光を当てて、その光が物語に通じ、観客が楽しむのが、僕らのゴールです」と締めくくった。

最後にクルーズに向けられた質問は、「第1作『ミッション:インポッシブル』を製作した頃は、ここまで長く続くシリーズになると思っていましたか?」というもの。「トップガン」も公開当時、すぐに続編の話が出たそうだが、クルーズは「僕はまだ駆け出しで、俳優としてストーリーテラーとして、シネマの言語への理解をもっと深めたい」という思いで、続編開発に長い時間をかけたと話す。本シリーズについても、「M:i:III」の時点で、自分と観客はどんなポイントを楽しんだのか、改めて振り返り、続編への意欲を燃やしたという。

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クルーズは、「『トムが出るならヒットする』と言われることもありますが、そんなことはありえないのです。物語とキャラクターが重要です」と、謙虚な姿勢を崩さない。「映画を作るごとに、毎回『もっとよくしたい』と考えています。本シリーズに限らず、ほかのシリーズも。そこで学んだものを次につなげていきたいのです」と、映画づくりへの情熱を語る。映画界をリードし、盛り上げ続けるスーパースターのプロフェッショナルなスタイルに、会場では大きな拍手が沸き起こった。

最新作のタイトルでは、前作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」に続き、いくつもの意味を持つ語“レコニング”が引き継がれ、さらには“ファイナル”と謳っており、「29年におよぶシリーズの最後」「イーサンの最期」など、さまざまな展開を推測させる意味深なものとなっている。前作の最後で、IMFに所属するイーサンが手にした鍵をめぐる物語が展開する。

ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」は、5月17日~22日の先行上映を経て、5月23日に日米同時公開。先行上映の詳細は、作品公式サイトや劇場サイトで発表される予定だ。

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