蒼井優&風間俊介&瀧内公美、呉美保監督「ふつうの子ども」に参戦!【特報映像あり】
2025年5月5日 08:00

「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」が高く評価された、呉美保監督と脚本・高田亮のコンビによる完全オリジナル新作映画「ふつうのこども」が、本日5月5日のこどもの日に合わせて、主人公の子どもたちを取り巻く大人のキャストを発表。蒼井優、風間俊介、瀧内公美の出演が明らかになった。また、特報とポスタービジュアル、キャストのコメントが披露された。
「ありのままの子どもを思いっきり描きたい」と長年願っていたという呉監督と、「ずっと前から子ども同士の人間ドラマを書きたいと思って」いた高田のコンビが本作で描くのは、今の日本の「ふつうの子どもたち」。シリアスなサスペンスからラブコメディまで幅広く手がける高田が、自身のまわりで目にする生身の子どもたちの姿に魅了され、小学校への取材を重ね、オリジナルのストーリーを書き上げた。
一方、呉監督は、昨年「ぼくが生きてる、ふたつの世界」で9年ぶりとなる長編映画を発表したが、出産・育児を経てブランクを経験し、仕事や子育てに追われる中で、「子どもも大人も、共に楽しめる映画」を作ることへの情熱を強くしていた。自らも親となった監督と脚本家の二人が、今の日本に生きる子どもたちと、彼らと同じ時間に向き合う大人たちにフォーカスした本作は、「ありそうでなかった子ども映画」となって誕生した。

上田唯士、10歳、小学4年生。両親と三人家族、いたってふつうの男の子。最近、同じクラスの三宅心愛が気になっている。環境問題に高い意識を持ち、大人にも臆せず声を挙げる彼女に近づこうと頑張るが、心愛はクラスの問題児、橋本陽斗に惹かれている様子。そんな三人が始めた“環境活動“は、思わぬ方向に転がり出して……。
蒼井は主人公・唯士の母親、恵子に扮する。育児に悩みながらも我が子を信じ、褒めて伸ばそうとする母親を、丁寧に温かく演じた蒼井は、完成した映画について「台本で感じた以上の夏でした。スクリーンに映る彼らの夏であり、30年前の私の夏であり、娘の未来の夏だと思いました」とコメントを寄せた。
唯士の担任教師・浅井役には風間。確かな演技力に定評のある風間が、30人の生徒たちと日々向き合う小学校教師という役柄を自然体で演じた。風間は、「子ども達が集まった結果、物語が紡がれていった様に感じる、『そのまま』が詰まった映画だと思います」と子どもたちとの共演を振り返った。
主人公の唯士が思いを寄せる心愛の母親・冬役に扮したのは瀧内。登場シーンは限られていながらも、強烈な印象を残す役どころを演じた瀧内は、「子どもたちと呉美保監督、時に呉美保先生とのやり取りがとにかく可愛くて愛おしくて、純真なこころに何度も触れました。あの瞬間にしか切りとることのできない、瑞々しい日々がみなさんにも届きますように」と撮影を振り返った。
主人公の唯士を演じるのは、今泉力哉監督や深田晃司監督らに愛されてきた嶋田鉄太。呉監督の作品には「ぼくが生きてる、ふたつの世界」に続く出演となり、平凡な小学生の日常に訪れた刺激的な冒険の日々をまっすぐに演じきった。唯士が恋する意識高い系女子”心愛には、本作が初めての本格的な芝居となった瑠璃。2人と共に環境活動をする陽斗役に、ドラマ「日本一の最低男 私の家族はニセモノだった」の味元耀大。そしてクラスメートは全てオーディションで選ばれ、ワークショップを通して共通の時を過ごしながら、呉監督と共にそれぞれのキャラクターを作り上げていった。
ポスタービジュアルは、心愛の隣に座り話しかけようとする唯士と、そんな彼に見向きもせず、環境問題の本を熱心に読む心愛の姿を捉えている。2人の表情のコントラストが物語の始まりを想起させ、「いつだって、世界は『好き』で、まわってる」というコピーが添えられている。特報は、唯士とクラスメイトたちの賑やかな日常風景を切り取っている。
なお、本作の第65回ズリーン国際映画祭長編映画部門インターナショナル・コンペティション子ども部門への正式出品が決定した。チェコ東部の州ズリーンにて開催される同映画祭は、世界で最も古い子ども向け映画祭の1つであり、今年は5月29日から開催され、本作のワールドプレミアとなる上映には呉監督も参加を予定している。その他、第24回ニューヨーク・アジアン映画祭など海外の映画祭への出品も決定している。
「ふつうの子ども」は、9月5日からテアトル新宿ほか全国公開。
キャストのコメント全文は以下のとおり。
(C)2025「ふつうの子ども」製作委員会
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