「カンヌがオスカーを生む時代」フレモー総代表、芸術と商業の融合を語る
2025年4月27日 07:00
Photo by Dominique Charriau/Getty Images第78回カンヌ国際映画祭がまもなく開幕を迎える。近年、カンヌで注目を集めた作品が興行的に成功し、アカデミー賞で栄冠を手にするという現象が続いている。この流れについて、同映画祭のティエリー・フレモー総代表は何を考えているのだろうか。
4月17日(現地時間)、2025年の公式セレクション発表後にパリで行われた記者会見で、フレモー総代表はカンヌとアカデミー賞の密接な関係について自信を示した。「映画はカンヌで生まれ、アカデミー賞でも注目の中心になれることが、これまで以上に証明された」と語った。
実際、2019年に「パラサイト 半地下の家族」がカンヌでパルムドールを獲得し、翌年アカデミー賞作品賞を受賞したのを皮切りに、「落下の解剖学」「関心領域」「ANORA アノーラ」「サブスタンス」など、カンヌで見出された作品が次々とオスカーレースを賑わせている。フレモーは2024年のアカデミー賞を「カンヌ・オスカーズ」と呼ぶべきだと主張するほどだ。
その一方で、フレモーはハリウッドの大作映画の価値も強く擁護する。「大きなアメリカのスタジオ映画は、まさに純粋な映画作品そのものだ」と述べ、今年はトム・クルーズ、スカーレット・ヨハンソン、ホアキン・フェニックスらの参加を約束。特に「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」への期待を寄せる。
「『ANORA アノーラ』『エミリア・ペレス』『サブスタンス』の成功を1年前に予測できただろうか? 決してできない。それがこのゲームの素晴らしいところだ」とフレモーは謙虚に語る。特に「サブスタンス」をコンペティション部門に配置した判断については、「これがカンヌの力。私たちはこの力をアーティストに与えるのだ」と、映画祭の使命を強調した。
第78回カンヌ国際映画祭は5月13日に開幕する。
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