遠藤雄弥主演のヒューマンドラマ「仏師」に渡辺いっけい、尾野真千子、村上淳、加藤雅也らが出演 コメントも発表
2025年4月16日 12:00

「ONODA 一万夜を越えて」の遠藤雄弥が主演し、「劇場版 おいしい給食 卒業」の土村芳がヒロインを務める映画「仏師」に、渡辺いっけい、柳生みゆ、赤間麻里子、津田寛治、尾野真千子、村上淳、加藤雅也、ベンガルが出演していることが明らかになった。
メガホンを取ったのは、「死に損なった男」「大きな玉ねぎの下で」などの助監督を務めてきた田中綱一。10年温めてきた完全オリジナル脚本で長編映画デビューを飾る。許されざる過ちを犯した仏師は、その罪悪感に悩み苦しみながら、再び仏を彫ることができるのか? 本作は、ある出来事をきっかけに仏を彫ることができなくなってしまった仏師が、再び仏を彫れるようになるまでの心の回復(=レジリエンス)に真摯に向き合い、それでもなお⼈は⽣きていかなければならないということを優しい眼差しで描く、魂の救済をテーマとした映画となっている。
遠藤が仏師の楠久直哉役で主演し、楠久陽真理役の土村芳と夫婦役を演じる。そのほか、直哉の隣人の山下吾郎役に渡辺、吾郎の妻の山下百合子役に赤間、吾郎の娘でシングルマザーの山下香織役に柳生、直哉の過去に関わる飯田聡美役に尾野、村の区長の宮田正一役に津田、有機農家の近藤和成役に村上、直哉の師匠で陽真理の父の松永慶哉役にベンガル、直哉と出会う修験者の龍之介役に加藤が扮している。
「仏師」は4月22日からクランクインし、2026年全国公開予定。
キャストのコメントは以下のとおり。
■渡辺いっけい(直哉の隣人・山下吾郎役)

僕は誰に勧められた訳でもなく只々自分の意思でこの世界に飛び込み、ある意味「遊ぶ」ように役を演じてきました。僕にとって役者の仕事はエンタメであり、いつもどこかで「まずは自分が楽しもう!」と現場に臨んできました。今回のお話を頂いた時「そのやり方では通用しない」と直感しました。「役に向き合う」という言葉がありますがこの作品では「自分に向き合う」必要があり、参加するにはその覚悟が必要だと思いました。季節毎に岐阜へ出向き「ひとつの役」を演じる、それも今までにない経験です。自分が一体どんな感覚になるのか今のところ見当もつきません。監督、スタッフ、共演者の皆さんと一つの方向に向かっていければと、思っています。
■柳生みゆ(吾郎の娘・山下香織役)

今回「仏師」のお話をいただき、プロデューサーの中に益田祐美子さん。益田さんはなんと私の映画デビュー作「風の絨毯」のプロデューサー。22年経ってまたご一緒できるということで、わくわくしていたら、他にも過去に共演してまたいつか一緒にお芝居したいなぁと願っていた素敵な役者さん方のお名前が台本に。。運命のような奇跡のような縁を感じました。私自身しっかり母親役をするというのも、1年かけて同じ役を演じるというのも初めてなので、娘役の子と向き合いながら、一緒に成長しながら、監督はじめ、スタッフ共演者のみなさんと共に丁寧に作り上げていきたいなぁと思っています。飛騨、高山というプライベートでも行くほど大好きな場所での撮影。四季折々の綺麗な景色や土地のご飯も目一杯堪能するのがとっても楽しみです。
■赤間麻里子(吾郎の妻・山下百合子役)

十字架を背負いながら生きる人物たちが心うつろわせながら一日一日を生き抜いていく姿が、脚本を読んでからずしりと心に重く残って消えません。四季を実際に感じながら撮影できる贅沢さの中で「百合子」の心に寄り添い 「仏師」の世界に精一杯生きたいです。
■津田寛治(村の区長・宮田正一役)

撮影はこれからですが、台本を何度読んでも涙が溢れてしまいます。そして、主人公を演じる遠藤君のまっすぐな横顔が浮かびます。初読のときから、この役を演じるのは遠藤君以外にいないとずっと思っていました。一年の月日をかけて映し出される飛騨の美しい四季を舞台に、日本の「祈り」が描かれるであろうこの映画の登場人物たちは、みんなそれぞれに何かを祈っているように思えます。祈りとは安らかなものばかりではなく、時として血反吐をはくほど辛いものもあるのではないでしょうか。辛くとも手を合わせ続けた先に何があるのか、僕も観客の皆さんと一緒に探していきたいです。
■ベンガル(直哉の師匠&陽真理の父・松永慶哉役)

冒頭から一面にぴーんと糸をはりつめたような緊張感で物語が進んで行きます。誰にでもある、どこにでもある日常のほんの些細な一瞬で全てを失ってしまう家族。私にもその深い悲しみは痛い程わかります。ですがそのほんの些細な一瞬で罪を背負うことになってしまったこの物語の主人公夫婦も、同等の苦しみを一生抱えなくてはならない事にとてつもない残酷さを感じます。その罪の重さに息も出来ない様な日常が続きます。この作品の舞台である穏やかな飛騨の風景が想像できますが、時が流れ季節が変わる中で、この主人公夫婦に少しでも心安まる日が訪れる事を強く望みます。
【あらすじ】
自然豊かな飛騨の集落に移住してきた若い夫婦、仏師の直哉(遠藤雄弥)とその妻・陽真理(土村芳)。新たな土地で慎ましい生活を始める二人だが、直哉はなぜか本業である仏像が彫れずにいた。一方の陽真理にも胸に秘めたわだかまりがあり、その仲はどこかぎこちない。初めは用心深く様子を伺っていた集落の住人も、夫婦が隣人の吾郎(渡辺いっけい)やその孫娘・希々夏(ののか)と仲を深めるにつれ、少しずつ二人を受け入れるようになる。だが直哉は、集落のお堂にある焼けた観音像を巡って、吾郎と集落の住人の間にも不穏な空気が流れていることを知る。少しずつ明らかになる、人々が抱えた罪や後悔の思い。そして焼けた観音像にまつわる悲しい記憶。やがて希々夏を巡り、同じ過ちが起ころうとしていた……。
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