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ヒンディー映画初、ダウン症当事者が主演 青年の日常を希望とユーモアで描く「アハーン」9月5日公開

2025年4月16日 11:00

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ダウン症青年の日常をストレートかつコミカルに映し出す
ダウン症青年の日常をストレートかつコミカルに映し出す
© Will Finds Way Films

ダウン症青年の日常をストレートかつコミカルに描く異彩のインド映画「アハーン」(原題: Ahaan)が、9月5日公開される。このほどポスター、場面写真、予告編が披露された。

インドのムンバイを舞台としたヒンディー映画初のダウン症当事者が主役のサバイバル・コメディと呼べる日常譚。ムンバイ出身ニキル・ペールワーニー監督の長編デビュー作である。2019年にメルボルン・インド映画祭で初公開された際には、自主制作作品でスターパワーほぼゼロながら好評を博し、インドのメディア「Firstpost」は本作を“インド映画史における画期的な作品”と評している。

本作最大の注目点は、ダウン症を持つ主人公アハーン役を演じるアブリ・ママジである。ママジ自身がダウン症当事者であり、本作で俳優デビューを果たした。監督のニキルは、本作のリサーチで障がい者のためのデイケア施設でママジと出会った。当事者キャスティングは想定していなかったが、二人で時間を過ごし、映画への情熱を共有するなかで、「“アブリはダメだ、彼には無理だ”って誰が言えるんだろう、挑戦させもせずに?」という想いが生じ、主演に抜擢するに至った。この偶然に導かれた出会いによって、障がいのある人々が直面する現実を真摯に見つめながらも希望とユーモアを忘れずに、ダウン症青年の日常をストレートかつコミカルに映し出す、“あんまり歌って踊らない”異彩のインド映画が誕生した。

場面写真
場面写真
© Will Finds Way Films

配給を担うのは、医療・健康領域の本を中心に扱う出版社「生活の医療株式会社(通称:生活の医療社)」。これまで映画の配給とは縁のなかった、社員2人の小さな会社。生活の医療社代表・秋元麦踏(あきもとむぎふみ)が、国際線の機内上映にて日本未公開であった本作を鑑賞し感銘を受け、多くの人とこの作品を共有したいと、“翻訳書を出すようなつもり”で日本での配給権を取得。様々な縁が実を結び、日本公開に至った。配給協力としてラビットハウスがサポートを行う。9月5日新宿シネマカリテほか全国順次公開。

<あらすじ>
ダウン症をもつ青年アハーンは、愛情深い両親と共にインドの大都市ムンバイに暮らしている。何不自由のない日々を過ごすアハーンであったが、周囲の目を気にする両親の”配慮”によって家に縛り付けられた彼は「自立したい」「仕事を見つけたい」「素敵な女性と結婚したい」という切実な思いを募らせていた。一方、中年男性オジーは、気難しい性格と潔癖症が過ぎて妻のアヌに見限られ、家に一人取り残されていた。そんな折、アヌと親交があるアハーンはオジーの家を訪れる。オジーは妻と会うためにアハーンを利用することを思いつき、自由な外出を願うアハーンとの間の奇妙な協力関係が始まることとなるのだが……。
▼生活の医療社・秋元麦踏からのコメント
遡ること 3 年、羽田に向かうコロナ禍で閑散とした国際線の飛行機の中で「アハーン」を観た。「ヒンディー映画初のダウン症当事者主演作品」というような触れ込みが気にはなったが「へー、こんな映画あるんだ」という程度で、たまたまと言うほかない出会いでした。どっこい 80 分後には、目を腫らし鼻水を垂らしながら、後ろの座席の人に「着陸までの時間ギリギリですが、是非「アハーン」という映画を見て下さい」と熱っぽく売り込んでいました。配給もその延長にあります。
当時、この映画を共有したいと思った「熱」を改めて言語化するならば、作中の対話劇の臨場感から来るものだった様に思います。アハーンが口にする、ごくごく〈ふつうの願い〉に、心の中で〈現実を知ったかぶった否定〉でツッコミを入れる自分がうっかり引きずり出されていたのです。隠したいはずの偏見を言葉ではなく(やさしく、時にコミカルに)あぶり出されるような体験を共有できるのではないか。そういう「熱」です。
右も左も分からないままに見切り発車をしてしまったにもかかわらず、劇場公開に至ったのは、作品の力はもちろん、偶然のツテに恵まれたおかげにほかなりません。翻訳書を出すようなつもりで配給権を取得してしまってから、友人の友人である VLVT Filmsの松岡優馬さんに出会い、ラビットハウスの増田さんを紹介してもらい、ようやくこのプレスリリースの手順を知った次第です。

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